週刊少年サンデー 12号

若木民喜「神のみぞ知るセカイ」。教師は生徒に理想を見せ続けなければいけない、ジャンボ鶴馬のように! と説得する長瀬先生編最終回。いつもながらの見事なクライマックスだなあ。行くかと思わせて一度引き、最終ページで結着という構成も上手かったです。…

地獄少女 三鼎 #19 「雪月花」

華道の家元が死んだことで巻き起こる、血で血を洗う跡目争いの巻。死んだ家元の隠し子が乗り込んできて毒を盛ったり、意外な血縁が発覚して道ならぬ恋に苦悩したりと、中盤まででもう充分に火サス的濃厚さを発揮していたんですが、終盤の髑髏生け花で全部吹…

週刊少年サンデー 11号

若木民喜「神のみぞ知るセカイ」。かつて行き過ぎた理想主義を押し付けて、バスケ部を崩壊させていた長瀬先生。今また生徒たちから孤立した長瀬先生を見て、桂馬が立ち上がる! というわけで一気に大詰め。教師攻略というポイントからはちょっと焦点がずれて…

地獄少女 三鼎 #18 「スペシャルレディオ」

深夜ラジオのDJに憧れ、投稿の常連になっている少女。同じ番組の投稿仲間と出会ったことから、番組の意外な裏側を知ってしまい、という話。てっきり放送作家の方を流して自爆するのかと思っていたので、投稿仲間の方を流すというオチに驚きました。作られた…

週刊少年サンデー 10号

若木民喜「神のみぞ知るセカイ」。将を射んと欲すれば先ず、という訳で二階堂先生から情報収集しようとする桂馬。どうやら高校バスケ部時代の2人には苦い過去があるようで。普段の攻略よりもだいぶスローペースに感じますが、これが教師は難関ということの実…

地獄少女 三鼎 #17 「藁の中」

山中の洋館に住む老婆からの依頼を受けたあい。自ら役目を志願した山童は、洋館に住む老夫妻と因縁があり……というわけで、ようやくの山童回。とにかくすっぽんぽんな山童さんが満載で、更には変なクスリを塗られて喘ぎ出したりするもんだから、これは素晴ら…

地獄少女 三鼎 #16 「誘惑の罠」

会社の事務員の娘と遊んであげるのが日課の根暗な男が、卑しい下心を持って自分たちに近付いてきたロリコンの同僚を地獄に流したら、新しく会社に入った美人になぜか好意を持たれて、という話。オチは途中で大体予想がつくのですが、杉田智和の朴訥とした青…

週刊少年サンデー 9号

飯沼ゆうき「いつわりびと空」。新連載55P。過去に自分の正直さを強盗に利用され一家惨殺の憂き目に遭って以来、嘘ばかり吐くようになった少年、空 (うつほ)。みなしごの里に引き取られたものの、今一度強盗に里を壊滅させられた空は、嘘で人を救う「偽り人…

週刊少年サンデー 8号

藤木俊「はじめてのあく」。自分に激しく執着してくるジローを、どうにかこうにか手なずけるキョーコ。しかし2人の言動は果てしなく周囲を誤解させていき……。サンデーお家芸とも言える見事なシチュエーションラブコメぶりで、結構なお手前でした。 若木民喜…

地獄少女 三鼎 #15 「兎と亀」

何事につけてもトロくて「亀」と渾名されている少女、うさぎ (CV:釘宮理恵)。それなりに友人たちともうまくやっていた彼女に突然彼氏が出来たことから、周囲との関係がこじれはじめて。周囲の人たちの、優越感から来る優しさの押し付け、自分の意思を蔑ろに…

地獄少女 三鼎 #14 「怨みの街角」

不運が重なって終電を逃がしてしまった優等生少女。新宿で始発待ちをしていたところをチンピラに助けられるものの、2人でホテル街を歩いていたところを写真に撮られてしまい、という話。話運びが雑だったのと、個人的に気に入らない正当防衛的地獄流しだった…

週刊少年サンデー 7号

田辺イエロウ「結界師」。必殺の覚悟で扇一郎の隠れ家に乗り込んだ正守。しかし当の一郎は既に惨殺されていて。やっと正守 vs. 一郎戦かと思ったのに! これまた絶妙な外しかたをしてくるなあ。しかし奥久尼までとは、惜しいキャラをまたもバッサリと。この…

週刊少年サンデー 6号

先週分。 藤木俊「はじめてのあく」。新連載54P。「こわしや我聞」の藤木俊がようやくの復活。ある日突然家にやってきたイトコの姉弟は悪の組織の残党で、悪の科学者をやっていた弟君の非常識極まりない言動に、振り回される主人公のキョーコ、という感じの…

ポルフィの長い旅 #52 (最終回) 「この瞬間のために」

愁嘆場から一夜明け、意を決したローズはティファニーの元へ。そして2人の計らいで、ついに再会を果たすポルフィとミーナ、という最終回。ともあれ、無事の再会には胸が熱くなりました。良かった良かった。 しかしきっかり再会の瞬間で終幕し、エピローグを…

地獄少女 三鼎 #13 「六文燈籠」

シリーズの折り返し点に来たところで、閻魔あいが本格復活。一方ゆずきの周囲では親友の秋恵が、ある傷害事件が元で怨恨に巻き込まれて。犯人は憎いがその犯人を見逃した警察も憎い、そして署長への復讐劇を邪魔したゆずきも憎いという、捻れに捻れた依頼人…

週刊少年サンデー 4・5号

田辺イエロウ「結界師」。突然帰宅した正守が、良守に烏森を託す言葉を遺し残していくの巻。これまた濃厚な死亡フラグを立てやがって……。正守自身は無事に済んだとしても、刃鳥さんがますますヤバいよなあ。一方夜行では、扇七郎が六郎くんを拉致。捻れきっ…

ポルフィの長い旅 #51 「願い」

再会したザイミスと一緒に再び映画会社へ。しかしついに掴んだミーナへの手掛りは、同時にローズの嘘をも曝け出して、という話。ポルフィに問い詰められて、捨てられたくなかったと身も世もなく泣きじゃくるローズが、二重の意味で痛々しくてたまらん! 次回…

ポルフィの長い旅 #50 「うそ」

映画のポスターでついにミーナを見つけたポルフィ。しかしはしゃぐポルフィとは対照的に、ミーナが見つかったらポルフィが自分から離れていってしまうことが怖いローズは懊悩し、という話。ローズの事なんてパリでの腰掛け程度にしか考えていないポルフィと…

地獄少女 三鼎 #12 「真夏のグラフ」

日頃の怨みつらみを人物別のグラフにつけて、一番にゴールした者を地獄に流そうと考えている陰気な少年。しかしいざとなると踏ん切りがつかず、という話。周囲の何もかもが不満で、小声でいつもブツブツ文句を言ってるネクラくんにいやなリアリティがあって…

地獄少女 三鼎 #11 「滲んだ頁」

先週分。 小説を模倣したと見られる連続殺人を巡り、マスコミの餌食になった作者、インタビュー記事を改変された編集者、そして被害者の姉の3人が、示し合わせて集団地獄流しの巻。無責任なマスコミと、誰かを悪者に祭り上げて安心したつもりになる大衆心理…

ポルフィの長い旅 #49 「ランデブー」

ポルフィはローズと、ミーナはナタリーと、それぞれパリの寒空の下でデートの巻。「これでまた一歩、大人に近付けるわよ」とか言ってポルフィにデートの手ほどきをしていくローズが、やたらと犯罪臭くて大変でした。同棲してるのにわざわざ待ち合わせから始…

週刊少年サンデー 2・3号

田辺イエロウ「結界師」。扇一郎討伐を決意する正守。刃鳥さんがいい役どころでしたが、微妙に死亡フラグが立ったような気もします。一方墨村家では、次第に一家に馴染んでくる氷浦。シャーペンに興味津々な氷浦が異様に可愛いなあ。 若木民喜「神のみぞ知る…

ポルフィの長い旅 #48 「夢のかけら」

先週分。 店主と衝突してレストランをクビになったポルフィ。いよいよ全面的にローズねえさんに依存したヒモ生活に入るものの、些細なことからローズを怒らせて部屋を追い出されてしまい、というお話。一応ローズとティファニーの因縁を見せる回ではあるんで…

地獄少女 三鼎 #10 「鏡の中の金魚」

夫に振り向いて欲しくて、呉服屋に勧められるがままに着物を買い続ける母。父にはとうに愛想を尽かされていることを知りつつも、浪費を続ける母を見捨てられずにいる息子は、ある日呉服屋の本音を聞いてしまい、という話。全般に濃い目の画面作りで見応えあ…

地獄少女 三鼎 #09 「はぐれ稲荷」

先週分。 内気でクラスの中でも空気だったオカルト好きの少女。クラスメートに頼まれて行った呪いが偶然現実のものになったことから、生徒の間で評判になっていき、ついには呪殺を頼まれて、という話。人を呪うことでようやくクラスの中に居場所を見つけた少…

週刊少年サンデー 1号

田辺イエロウ「結界師」。新マスコットのニャンコ先生縞野さんが登場し、良守にドーピング修行を施す話。このクールなキャラはぜひ斑尾たちと絡ませてみたいところですが、この猫井戸の外に出られるんでしょうか。 若木民喜「神のみぞ知るセカイ」。ちひろ編…

週刊少年サンデー 52号

田辺イエロウ「結界師」。古井戸でのまやかしの数々に苦戦する良守の巻。お姫様たちに囲まれ、「とのー」とか言われて組んずほぐれつという罠が素晴らしかったなあ。良守の歳でもちょっとヤバいんじゃないのという位のロリ姫もいましたが、いいんでしょうか…

週刊少年サンデー 51号

田辺イエロウ「結界師」。井戸の底で修行開始。わりとありきたりな精神修養に見えますが、実は幻覚以外にもどこかが鍛えられてたりするのかな。一方敵方には氷浦によく似た雰囲気の手下登場。あの耳の輪っかが本来の人格を封じてるとか? 若木民喜「神のみぞ…

地獄少女 三鼎 #08 「隣」

自己中なセレブ若奥様 VS. 騒音おばさん、究極の対決! というわけで、マンション内でのご近所トラブルの巻。お隣に過激な嫌がらせをしてくるおばさんは、(地獄少女では) 割とありふれたキャラなんですが、相手の若奥様が、ある意味より強烈なキャラで良かっ…

ポルフィの長い旅 #47 「新しい扉」

イザベラが既にパリを去ったことを聞かされるミーナ。そしてティファニー家で始まるお嬢様生活 (メイド付) と映画撮影の巻。イザベラは前回が最後の出演だったんですね。ミーナの為を思い黙って立ち去ったイザベラの心中を、イザベラ自身を描かずに描写する…