地獄少女

地獄少女 三鼎 #24 「蜉蝣」

2週遅れ。 周囲の人々から自分に関する記憶が消え、自分が存在したという物証も次々と消えてゆき、実存を脅かされていくゆずきの巻。小出しにされていた情報で、ゆずきが普通の子じゃないのは分かっていましたが、既に死んでいたとはなあ。自分の白骨死体と…

地獄少女 三鼎 #23 「日暮れ坂」

裕福な家のボンボンを、ルサンチマンからいじめる少年の話。学校でのいじめは地獄少女の基本テーマとでも言うべき題材ですが、いじめる側の心理をより深く描写しているのが新しいところでしょうか。かつて母と妹を守るために父を流したものの暮しは楽になら…

地獄少女 三鼎 #22 「華と月」

片や売れっ子モデル、片や地味な女子大生という双子姉妹の相克。姉妹の入れ替わりがあり、入れ替わった間に掴んだ役どころを今度は本物が模倣して……。2人の人格が縺れ合ってゆく展開の末に、さて一体どちらがどちらを地獄に流したのか、というアイデアは面白…

地獄少女 三鼎 #21 「うしろの正面」

妊娠中の継母からDVを受けている少年の話。自分の子を身籠ったことを境に、人が変わったように継子を疎ましく感じるようになる母、そして妻の息子への虐待を知りながら、妻を失うことを恐れて黙認する父。ネタはわりとありきたりなんですが、静かに、しかし…

地獄少女 三鼎 #20 「地獄博士 対 地獄少女」

前回の予告を見て、これは1期の「地獄少女 対 地獄少年」ばりのスーパーギャグ回に違いない、ちょうど20話だし、と思っていたのですが、フタを開けたらなんと待ちに待っていたつぐみ回でした。自分の理論で地獄の実在を証明してしまった数学者が、閻魔あいに…

地獄少女 三鼎 #19 「雪月花」

華道の家元が死んだことで巻き起こる、血で血を洗う跡目争いの巻。死んだ家元の隠し子が乗り込んできて毒を盛ったり、意外な血縁が発覚して道ならぬ恋に苦悩したりと、中盤まででもう充分に火サス的濃厚さを発揮していたんですが、終盤の髑髏生け花で全部吹…

地獄少女 三鼎 #18 「スペシャルレディオ」

深夜ラジオのDJに憧れ、投稿の常連になっている少女。同じ番組の投稿仲間と出会ったことから、番組の意外な裏側を知ってしまい、という話。てっきり放送作家の方を流して自爆するのかと思っていたので、投稿仲間の方を流すというオチに驚きました。作られた…

地獄少女 三鼎 #17 「藁の中」

山中の洋館に住む老婆からの依頼を受けたあい。自ら役目を志願した山童は、洋館に住む老夫妻と因縁があり……というわけで、ようやくの山童回。とにかくすっぽんぽんな山童さんが満載で、更には変なクスリを塗られて喘ぎ出したりするもんだから、これは素晴ら…

地獄少女 三鼎 #16 「誘惑の罠」

会社の事務員の娘と遊んであげるのが日課の根暗な男が、卑しい下心を持って自分たちに近付いてきたロリコンの同僚を地獄に流したら、新しく会社に入った美人になぜか好意を持たれて、という話。オチは途中で大体予想がつくのですが、杉田智和の朴訥とした青…

地獄少女 三鼎 #15 「兎と亀」

何事につけてもトロくて「亀」と渾名されている少女、うさぎ (CV:釘宮理恵)。それなりに友人たちともうまくやっていた彼女に突然彼氏が出来たことから、周囲との関係がこじれはじめて。周囲の人たちの、優越感から来る優しさの押し付け、自分の意思を蔑ろに…

地獄少女 三鼎 #14 「怨みの街角」

不運が重なって終電を逃がしてしまった優等生少女。新宿で始発待ちをしていたところをチンピラに助けられるものの、2人でホテル街を歩いていたところを写真に撮られてしまい、という話。話運びが雑だったのと、個人的に気に入らない正当防衛的地獄流しだった…

地獄少女 三鼎 #13 「六文燈籠」

シリーズの折り返し点に来たところで、閻魔あいが本格復活。一方ゆずきの周囲では親友の秋恵が、ある傷害事件が元で怨恨に巻き込まれて。犯人は憎いがその犯人を見逃した警察も憎い、そして署長への復讐劇を邪魔したゆずきも憎いという、捻れに捻れた依頼人…

地獄少女 三鼎 #12 「真夏のグラフ」

日頃の怨みつらみを人物別のグラフにつけて、一番にゴールした者を地獄に流そうと考えている陰気な少年。しかしいざとなると踏ん切りがつかず、という話。周囲の何もかもが不満で、小声でいつもブツブツ文句を言ってるネクラくんにいやなリアリティがあって…

地獄少女 三鼎 #11 「滲んだ頁」

先週分。 小説を模倣したと見られる連続殺人を巡り、マスコミの餌食になった作者、インタビュー記事を改変された編集者、そして被害者の姉の3人が、示し合わせて集団地獄流しの巻。無責任なマスコミと、誰かを悪者に祭り上げて安心したつもりになる大衆心理…

地獄少女 三鼎 #10 「鏡の中の金魚」

夫に振り向いて欲しくて、呉服屋に勧められるがままに着物を買い続ける母。父にはとうに愛想を尽かされていることを知りつつも、浪費を続ける母を見捨てられずにいる息子は、ある日呉服屋の本音を聞いてしまい、という話。全般に濃い目の画面作りで見応えあ…

地獄少女 三鼎 #09 「はぐれ稲荷」

先週分。 内気でクラスの中でも空気だったオカルト好きの少女。クラスメートに頼まれて行った呪いが偶然現実のものになったことから、生徒の間で評判になっていき、ついには呪殺を頼まれて、という話。人を呪うことでようやくクラスの中に居場所を見つけた少…

地獄少女 三鼎 #08 「隣」

自己中なセレブ若奥様 VS. 騒音おばさん、究極の対決! というわけで、マンション内でのご近所トラブルの巻。お隣に過激な嫌がらせをしてくるおばさんは、(地獄少女では) 割とありふれたキャラなんですが、相手の若奥様が、ある意味より強烈なキャラで良かっ…

地獄少女 三鼎 #07 「うそつき」

父親が蒸発し、母親の実家がある町に出戻ってきた母子。体裁を繕うため、母親が病気で療養中であるという嘘を強要された息子は、良心の呵責と母への同情の板挟みにあって、という話。誰を流すのかがまた焦点になりましたが、今回はわりと予想がつけやすかっ…

地獄少女 三鼎 #06 「わたしのセンセイ」

骨女を巡り、女の子同士の恋の鞘当て。「人を呪わば穴二つ」を地で行くお話でしたが、今回メインになっていたのはむしろギャグの方だったような気がします。冒頭からきくりの地獄幼女、一目連のナルシスト自爆ときて、コントで大ハッスルするターゲット & ブ…

地獄少女 三鼎 #05 「うつせみ」

生徒の祖母に謂れなき因縁をつけられ、執拗なクレームを受ける女性教師。その祖母は前の学校でも要注意人物だったということで、周囲も理解を示してはくれるのだが、というお話。教師と生徒の人間関係に焦点をあてていく舞台作りが上手く、引き込まれました…

地獄少女 三鼎 #04 「兄貴」

気弱ないじめられっ子だった少年が、強くて正義感のあるお兄さんに出会うことで変わっていくが、という話。予告があんまりだったので期待していたのですが、今回の脚本はいまいちだったかなあ。盲信が幻滅と同時に身勝手な殺意に引っくり返るというのはまま…

地獄少女 三鼎 #03 「腐った果実」

現在人気急上昇中のアイドル歌手と、かつて彼女に苛められて歌手の道をあきらめた少女。成功を掴むことで一回り大人になり、かつての仕打ちを謝罪するアイドルでしたが、という話。苛めた方には過去の話でも苛められた方にはそうじゃない、しかし地獄に流し…

地獄少女 三鼎 #02 「籠ノ鳥」

電気屋の若奥さんに憧れている少年、明。思い募るあまりに覗き見をした明は、夫に折檻を受けている奥さんの姿を目撃して、という話。中二少年らしい独り善がりで頭でっかちな正義感と、地獄通信が結び付いて生み出された悲劇、という筋立てはともかくとして…

地獄少女 三鼎 #01 「奪われた少女」

閻魔あいが地獄行きになった後、人間社会に溶け込んでそれぞれの生活を送っていた三藁の元に、ある日お迎えがやって来る……というわけで、満を持して (?) わたなべひろしが監督となり始まった地獄少女の3期目。2期ラストで閻魔あい絡みの因縁を全て消化した…

地獄少女 二籠 #26 (最終回) 「あいぞめ」

最終回に放火というのはもはや伝統なのか、1期と同様ぶっ飛んだ最終回でしたね。 蛍の依頼を受け、拓真を地獄流しの船に乗せる閻魔あい。しかし、周囲の者たちの悪意を一身に受け、人身御供として地獄に送られる拓真にかつての自分の姿を重ねたあいは、拓真…

地獄少女 二籠 #25 「彷徨」

惨禍が続く中、地獄流しの証拠隠滅のため、悪魔の子として拓真を狩り出す町民グループ。蛍の手助けで一度は隠れおおせるものの、きくりの手引きで捕まってしまいます。町民の手によって湖に沈められようとした2人を間一髪のところで助け出した飯合警部でした…

地獄少女 二籠 #24 「連鎖」

柴田親子 (ちらっと) 登場! うえだゆうじの声に即座に反応してしまいました。1期終了後に「真実の地獄少女」なる本を自費で上梓していた一 (はじめ)。そして大きくなったつぐみが登場。顔見せ程度であまり必然性のない登場でしたが、1期視聴者へのファンサ…

地獄少女 二籠 #23 「不信」

せりの消失後、またもラブリーヒルズで発生する失踪事件。警察の捜査が行き詰まる中、町の人々はさらに拓真への疑いを強めていきます。一方、事件の捜査に当たっている警官の妹、飯合蛍が兄を助けようと事件に首を突っ込みますが、拓真の家に訪ねてきたとこ…

地獄少女 二籠 #22 「憧憬」

地獄流しの当事者ではないのに、今シリーズ屈指の酷い目に遭った少年、拓真のその後の話。警察からは証拠不十分で釈放されたものの、母を殺し、父を殺そうとした悪魔の子として、近所から孤立している拓真。ただ一人自分に優しくしてくれた少女、せりと心を…

地獄少女 二籠 #21 「紙風船ふわり」

骨女の過去回。馬鹿な男に騙された女が3人、という話だったのかな。 想い人に裏切られ、借金のカタに遊廓に売られた少女、つゆが生前の骨女。一人前の遊女になった頃、可愛がっていた後輩に裏切られて殺され、死に切れぬ思いが高じて骨女になったと。一方裏…