地獄少女 三鼎 #21 「うしろの正面」

妊娠中の継母からDVを受けている少年の話。自分の子を身籠ったことを境に、人が変わったように継子を疎ましく感じるようになる母、そして妻の息子への虐待を知りながら、妻を失うことを恐れて黙認する父。ネタはわりとありきたりなんですが、静かに、しかし深刻に壊れていく家庭の描写が見応えあって、実に良かったです。そして地獄流しのお陰で、崩壊しかけた家庭は表面上の平和を取り戻す、というラストの薄ら寒さがまた絶品。
今回もゆずきは無力な傍観者でしたが、倒れた少年を家に連れ込んで自分のベッドに寝かせたり、下校時間に待ち伏せしたりするのが、まるでアブないショタコンのようで面白かったです。