地獄少女 三鼎 #24 「蜉蝣」

2週遅れ。
周囲の人々から自分に関する記憶が消え、自分が存在したという物証も次々と消えてゆき、実存を脅かされていくゆずきの巻。小出しにされていた情報で、ゆずきが普通の子じゃないのは分かっていましたが、既に死んでいたとはなあ。自分の白骨死体と対面というのは相当にエグい。しかし閻魔あいの時のことを思い返せば、恨みを残して死ぬことは地獄少女になるための必要条件なので、それを現在進行形で見ずに済むだけ視聴者には優しい作りと言えるのかもしれません。まあそこのところも次回語られるのでしょうが。

「本当に救われているのは、直接地獄通信にアクセスして地獄少女に依頼をした人じゃない。地獄通信の存在を知りながら、アクセスしていない人。心に恨みの念を抱きながら、いつかアクセスしてやろうと思っている人。彼等なんじゃないかって」
「彼等にとっては、地獄通信が存在すること自体が希望なのよ。不愉快な奴は、いつか地獄少女に地獄に流してもらえばいい。だから彼等は、鬱屈した毎日を生きてゆける。そして……そういう気持ちは誰にでもある。あなたにも、私にも」

地獄通信の存在意義を語るつぐみの台詞は、そのままこの作品自体の存在意義をも語っているようで面白かったです。3期6クールに渡って、ひたすらエグくて後味の悪いアニメを作り続けてきた地獄少女スタッフの、実感としての台詞なんでしょうか。