地獄少女 三鼎 #20 「地獄博士 対 地獄少女」

前回の予告を見て、これは1期の「地獄少女 対 地獄少年」ばりのスーパーギャグ回に違いない、ちょうど20話だし、と思っていたのですが、フタを開けたらなんと待ちに待っていたつぐみ回でした。自分の理論で地獄の実在を証明してしまった数学者が、閻魔あいに会うため地獄通信に柴田つぐみの名前を書き込む、というお話。つぐみが十字架にかけられたのは、地獄少年回のパロディかな。冒頭にロリつぐみが登場したのはよいサービスでした。
催眠術を使って地獄通信にアクセスするための恨みの感情を植え付けたというギミックや、地獄送りシステムの持つ不条理さにメタに切り込んでいく展開も興味深く、シリーズ構成的にも重要な回だったと思うのですが、脚本はなんと小中千昭地獄少女が好きらしいとは知っていましたが、とうとう来ましたか。

「罪がない、わけじゃない。私は、はじめちゃんのこと……。だから、そうなっても構わない」 (つぐみ)

結局はじめちゃんの消息は不明のままでしたが、気になったのはこの台詞。何があったんだろうなあ。殺したってことはないだろうし、地獄に流したなら藁たちが知ってるだろうし。裏切ったとか見捨てたとか? まあここは、はじめちゃんのことを男として愛してしまった、と補完しておくことにしましょう。この父娘は将来ヤバいとずっと思ってたんだ。

「先生も地獄少女になるさだめ、だったんじゃないんですか?」 (ゆずき)

つぐみが2代目地獄少女にならなかったのは、1期途中で2期の製作が決まったための路線変更ではないかと私は睨んでいるのですが。それを踏まえると「さだめとは本来抗えぬもの。私はそう思っているわ」というつぐみの台詞も、メタな意味で面白いです。本来変えられないさだめすらねじ曲げる力、それはスポンサーパワー!