地獄少女 三鼎 #01 「奪われた少女」

閻魔あいが地獄行きになった後、人間社会に溶け込んでそれぞれの生活を送っていた三藁の元に、ある日お迎えがやって来る……というわけで、満を持して (?) わたなべひろしが監督となり始まった地獄少女の3期目。2期ラストで閻魔あい絡みの因縁を全て消化したので、もう次を作るつもりはないものと思っていたんですが、またやってくれるというならそれはそれで嬉しいです。
既に確立されたパターンがあるのであまり心配はしませんでしたが、初回は予想以上に充実した内容で大満足でした。いきなり逆恨みの地獄流しという変化球だったので、新規視聴者はちょっと戸惑ったかもしれませんが、この理不尽さ、後味の悪さこそ地獄少女の醍醐味だよなあ。あいが地獄少女に復帰したいきさつや、3期のメインキャラになるらしい御景ゆずき (CV:佐藤聡美) との関わりといった辺りは丸々次回以降に持ち越し。あとなんの説明もなく藁人形が一人増えていて面喰らいましたが、椎名へきる声の美少年藁人形登場。
わたなべ監督ということでギャグ & エロスの増加は予想していましたが、両方とも初回から詰め込みすぎなんじゃないかというくらいに盛り込んできていて素晴らしかったです。全裸のあいとゆずきの百合シーン (あいの「開いて」という台詞がたまらなくエロい!) や、ちょっと魔法少女の変身バンク入ってるあいの羽化シーンは、エロスで耽美な絵作りがたいへん見応えありました。ギャグ面では、「8」にかけた「蜂の一刺し」というつまんない上に古いネタで、わざわざ蜂のコスプレまでするノリノリな閻魔あい! さすが2期で「たまには骨休めも必要よ」と言わしめたわたなべ監督です。これみよがしに股間をブリキの金魚で隠した山童の初登場シーンは、監督らしいエロとバカが見事に融合した名シーン。一方OPは、わたなべ監督にしては凝ってない作りでしたが、これが完成版なのかな?