週刊少年サンデー 24号

高橋留美子境界のRINNE」。昨今貧乏ネタはギャグにもならないことが多いのだけれど、さすがの高橋留美子というべきか。先週のブルマもそうでしたが、留美子時空は時代を超越するなあ。
若木民喜神のみぞ知るセカイ」。プールで垣間見た桂馬のイメージと、周囲の評判との間で揺れ動くみなみの巻。あ、やっぱりもう攻略に入ってたんですね。出会い頭に一撃お見舞いし、後は放置して勝手に事態を進行させる桂馬の策士ぶりが、相変わらず格好良いです。

「わずか一発のミサイル出会いでこれだけの状況を作り出し、しかもなお事態は進行中だ」

週刊少年サンデー 23号

先週分。
若木民喜神のみぞ知るセカイ」。新章開始で、新ヒロインは水泳部一筋だったけどレギュラーになれなかった中等部女子。所謂スクール水着ではありませんでしたが、競泳水着もこれはこれで……ではなくて、夜のプールで格好良い眼鏡男子と運命の出会い! えーと、これはすでに攻略に入ってると解釈していいんでしょうか? このままずっと被攻略者視点での攻略というのも、それはそれで面白そうな。
藤木俊はじめてのあく」。衣替えの季節、というわけで変身光線銃を手にしたユキが大暴走してコスプレ大会の巻。相変わらず全力投球してますね藤木先生。しかしユキのあのやらしい格好、女幹部用ということは、本来は姉上用の衣装なの?

週刊少年サンデー 21・22号

高橋留美子境界のRINNE」。「犬夜叉」終了から10ヶ月、個人的にも、恐らくはサンデー的にも待望の高橋留美子新連載です。小さい頃に神隠しにあって以来、霊の類が見えるようになった主人公の少女。高校入学以来一度も姿を見せたことのなかった隣の席の男の子は、現世に未練を残した霊を輪廻の輪に戻す仕事をしていて、というはじまり。適度に肩の力が抜けた感じで読みやすく、それでいて40P (今時の新連載としてはかなり少ないページ数) の中に初回に必要なものは全て入っていて、かつオチまできっちりついた読み切り的な収まりの良さもあるという、高橋留美子はやっぱり凄いやと言うほかない第1話だったなあ。設定的にはシリアスでヘビーな方向性も覗かせていますが、初回を見た限りでは、犬夜叉よりはコメディに寄った作りになりそうな感じで、個人的には期待大です。
若木民喜神のみぞ知るセカイ」。毎日一件一件訪ね歩いてひたすらゴクルトを勧め続ける、ゴクルトレディ雪枝さんの15人同時攻略の巻。あっさり1週で終わってしまい、ちょっと拍子抜けでしたが、その道一筋30ウン年 (だよね?) で培った人柄と忍耐力が秘訣ということですか。いわば飛び込みセールスのような攻略法で、普通に考えれば成功率は低そうですが、魔界がわざわざ選んだからには (もしくは失敗が続けば首が飛ぶという設定上)、残りの駆け魂も出すんだろうなあ、きっと。しかし雪枝さん一人で完結してしまう攻略法なので、ハクアにとってはやり甲斐を見つけにくいバディかも。

週刊少年サンデー 20号

若木民喜神のみぞ知るセカイ」。ハクアとそのバディー、丸井雪枝 (54歳独身のヤクルトゴクルトレディ) のお宅に押しかける桂馬の巻。インターミッション回かと思いきや、雪枝おば様の15人同時攻略編なのか。桂馬の恋愛攻略ばかりだと一本調子になりがちだったので、ちょうどいい変化球だと思います。話の幅も広がるし。お約束のお風呂でドッキリなイベントもありましたが、ハクアの裸を見ても眉ひとつ動かさない桂馬は凄い……というか一方的に見られた上に、何の反応も貰えなかったハクアが哀れ過ぎます。しかし一方で、肉体的な接触には結構敏感だったりするのは、やはりゲームじゃ体験できないことだからなんでしょうか。
藤木俊はじめてのあく」。ヘビーなシリアス話を持ってくるにはまだ早いんじゃないかと心配しましたが、真っ当ないいお話に収まって一安心。ラストの「呼んでみただけ」が実に良かったです。しかしなんかもうデキちゃった感がありますが、この先やることあるんでしょうか。

地獄少女 三鼎 #24 「蜉蝣」

2週遅れ。
周囲の人々から自分に関する記憶が消え、自分が存在したという物証も次々と消えてゆき、実存を脅かされていくゆずきの巻。小出しにされていた情報で、ゆずきが普通の子じゃないのは分かっていましたが、既に死んでいたとはなあ。自分の白骨死体と対面というのは相当にエグい。しかし閻魔あいの時のことを思い返せば、恨みを残して死ぬことは地獄少女になるための必要条件なので、それを現在進行形で見ずに済むだけ視聴者には優しい作りと言えるのかもしれません。まあそこのところも次回語られるのでしょうが。

「本当に救われているのは、直接地獄通信にアクセスして地獄少女に依頼をした人じゃない。地獄通信の存在を知りながら、アクセスしていない人。心に恨みの念を抱きながら、いつかアクセスしてやろうと思っている人。彼等なんじゃないかって」
「彼等にとっては、地獄通信が存在すること自体が希望なのよ。不愉快な奴は、いつか地獄少女に地獄に流してもらえばいい。だから彼等は、鬱屈した毎日を生きてゆける。そして……そういう気持ちは誰にでもある。あなたにも、私にも」

地獄通信の存在意義を語るつぐみの台詞は、そのままこの作品自体の存在意義をも語っているようで面白かったです。3期6クールに渡って、ひたすらエグくて後味の悪いアニメを作り続けてきた地獄少女スタッフの、実感としての台詞なんでしょうか。

週刊少年サンデー 19号

原作:尹仁完、作画:梁慶一DEFENSE DEVIL」。新連載70P。昨年掲載された読切「悪魔弁護士クカバラ」をベースとしていて、魔界を追放された悪魔が地獄の弁護士となり、罪を犯したのかどうか定かでないままに地獄行きになりそうな人間を護る、というお話。作画面ではさすがと言いますか、画面の密度、華やかさ、迫力とも文句なしの出来でした。一方ストーリー面では、過失でも充分罪があるんじゃないのという詆りを免れないシチュエーションの瑕疵と、変身&バトルなクライマックスまでの60Pがダレて感じられる構成の煮詰め不足が目立って、少々不安な立ち上がり。普通ならこの程度のところは編集との打ち合わせで改善しそうなものですが、持ち味を生かすためにあえてそのまま通したのか、あるいは韓国在住 (だよね?) な作者コンビとのコミュニケーションに不安を残しているのか。まあ個人的には、この絵でエロいお姉ちゃんが出てればあまり文句はないので、長続きして欲しいなあ。
田辺イエロウ結界師」。ピエロのマジックで烏森宙に浮く。そのまま亀に乗って空でも飛びそうな見開きシーンは、ハッタリが効いていて良かったです。ところで地面の下はどうなってるんでしょう。

週刊少年サンデー 18号

先週分。
若木民喜神のみぞ知るセカイ」。ハクア襲来して桂馬と遊ぶの巻。ようやくのハクア回だと思ったら、なんだしょっちゅう来てたんですか。ゲームに負けたら何でも言うことを聞く約束をして、ダメよイヤよと言いながらOKサイン出まくりなポーズを取るハクアさんがいやらしくて良かったです。そしてハクアの意外なバディー登場。一体どんな経緯があって……。で、インターミッションかと思ったら、続く?
藤木俊はじめてのあく」。ジローたちとの同居にも慣れてきたキョーコの日常の巻。連載開始早々に下着祭をやらかしたと思ったら、今度はすっぽんぽんですか! 体の線がまた妙に生々しくていやらしいなあ。勝負かけてますね藤木先生!