週刊少年サンデー 21・22号

高橋留美子境界のRINNE」。「犬夜叉」終了から10ヶ月、個人的にも、恐らくはサンデー的にも待望の高橋留美子新連載です。小さい頃に神隠しにあって以来、霊の類が見えるようになった主人公の少女。高校入学以来一度も姿を見せたことのなかった隣の席の男の子は、現世に未練を残した霊を輪廻の輪に戻す仕事をしていて、というはじまり。適度に肩の力が抜けた感じで読みやすく、それでいて40P (今時の新連載としてはかなり少ないページ数) の中に初回に必要なものは全て入っていて、かつオチまできっちりついた読み切り的な収まりの良さもあるという、高橋留美子はやっぱり凄いやと言うほかない第1話だったなあ。設定的にはシリアスでヘビーな方向性も覗かせていますが、初回を見た限りでは、犬夜叉よりはコメディに寄った作りになりそうな感じで、個人的には期待大です。
若木民喜神のみぞ知るセカイ」。毎日一件一件訪ね歩いてひたすらゴクルトを勧め続ける、ゴクルトレディ雪枝さんの15人同時攻略の巻。あっさり1週で終わってしまい、ちょっと拍子抜けでしたが、その道一筋30ウン年 (だよね?) で培った人柄と忍耐力が秘訣ということですか。いわば飛び込みセールスのような攻略法で、普通に考えれば成功率は低そうですが、魔界がわざわざ選んだからには (もしくは失敗が続けば首が飛ぶという設定上)、残りの駆け魂も出すんだろうなあ、きっと。しかし雪枝さん一人で完結してしまう攻略法なので、ハクアにとってはやり甲斐を見つけにくいバディかも。