週刊少年サンデー 31号
若木民喜「神のみぞ知るセカイ」。桂馬にスタンガンアイドルなみの危険なアタックをかけてくる天理、と思いきや性格豹変!? 二重人格の片方に駆け魂が憑いてる、とかかなあ。他にも謎の地震にノーラのパートナーっぽい美男子登場と、今回伏線が多いなあと思いましたが、読み返した扉のアオリに「長編突入」とあって納得。4話72Pで1ヒロイン攻略という小さなパッケージングはこの作品の大きな魅力ですが、同時に少なからず足枷にもなっていると感じていたので、とりあえずの試みとしては歓迎します。あ、あと「星の瞳のシルジュリエット」。少女向け?
藤木俊「はじめてのあく」。Cカラーで水着。うむ、サービスサービス……と思ったら本編の方も夏だプールだスク水だ、というストレートな展開で和みました。ほんと出し惜しみしないなあ。
週刊少年サンデー 28号
高橋留美子「境界のRINNE」。明らかになるりんねの貧乏の理由。って、おばあちゃんの鬼畜ぶりが半端ない! いや死神なんだけど! このぶんだと、父母はノルマから逃げて蒸発しちゃったとかなんでしょうか? コメディの皮を被っていても、そこここに高橋留美子の暗黒面がほの見えるような。
若木民喜「神のみぞ知るセカイ」。好感度MAX状態の攻略済みヒロインたちに囲まれて、さあ鮮血の宴が……とはなりませんでしたが、故知らぬ感情に戸惑うヒロインたち、という展開にはゾクゾクさせられました。いずれこのモヤモヤした感情が嫉妬を伴うようになるのか、あるいは彼女たちが記憶を取り戻す展開が来てしまうのか、楽しみなような、怖いような。
週刊少年サンデー 27号
大高忍「マギ」。「すもももももも〜地上最強のヨメ〜」の大高忍が、サンデーに移籍して放つ新連載52P。アラビアン・ナイトな世界で、ショタ主人公が笛に宿ったマッチョ巨人の力で人助け、というような始まり。実績のある作家だけに、手堅いストーリー構成に手慣れたギャグをふんだんに配して、安定した読み応えでした。特に、少年誌的にはギリギリな下ネタギャグを連発してきているのは頼もしいです。サンデーで (真っ当な授乳目的以外に) おっぱいを吸ったのは、もしや「パトレイバー」のバド以来の快挙かな? わりとキャラの立っていたヒロイン2人はゲストだったらしく、初回は主人公のキャラ紹介に終始しましたが、アオリの感じだと謎解き冒険漫画になる……のでしょうか。
若木民喜「神のみぞ知るセカイ」。どこぞのアニメとは関係ない……らしい、ちひろ達のガールズバンド結成話。まあ確かに、仕込みは去年のうちにあったよなあ。攻略済みのヒロイン達が仲良くなって桂馬に関わってくるという、攻略でも幕間でもない、新たな方向性のエピソードとして興味深いです。
週刊少年サンデー 26号
先週分。
若木民喜「神のみぞ知るセカイ」。楽しいこともいつかは終わる、終わるから先に進めるんだ! というみなみ編完結……って、あれ? 終わっちゃった? シチュエーションを整えてのクライマックスはやはり強力でしたが、さすがに簡単過ぎるような気がしないでもないなあ。みなみ編全体としては、いつになくヒロインの恋のドキドキを中心に据えていて、甘い雰囲気がよろしかったです。特に最近の攻略は恋愛よりもお悩み相談にウエイトが寄りがちだったので、意図的に揺り戻しをかけたということかもしれません。しかし、こちらを立てればあちらが立たなくなるのは、4話構成での限界かなあ。
西森博之「お茶にごす。」。智花ちゃんの、ブルーにお礼を言おう大作戦。ずーーっとむくわれなかったブルー樫沢がようやくむくわれた! 不覚にも胸が熱くなりましたよ。
週刊少年サンデー 25号
若木民喜「神のみぞ知るセカイ」。巻頭カラーでみなみの水着! さすがはあだち充フィーチャーシリーズだけのことはある! 折角だから表紙を張って欲しかったなあ。本編の方は、「先輩」というアドバンテージを生かした順調な攻略で、2人は夏祭りへ。恋愛面ではもう落ちたも同然ですが、今回の場合、それだけでは心の隙間は埋まらないという展開になるのかな? カップル成立後まで行ってくれるなら、それはそれで楽しみですが、さて。
田辺イエロウ「結界師」。「バカじゃないの、あんた」というわけで、久々に時音の正面切った罵倒シーンが拝めて快感面白かったです。やっぱりね、良守は尻に敷かれてなんぼの男だと思うんですよね。
高橋留美子「境界のRINNE」。さりげなく三途の川の渡し船になっていたパンダ玄馬にウケました。