「紅」 #04 「才物」

ヤクザとの交渉に紫が付いてきてしまい、結果的に紫を危ない目に遭わせて大目玉を喰らうAパート、そして真九郎の生い立ち回想のBパート。真九郎の過去や紅香が紫の警護を真九郎に依頼した理由を開示しつつ、真九郎への気遣いを見せるようになった紫の成長、そして深まってゆく2人の絆を描写するという堅調な展開。面白かったです。
ようやく真九郎が右腕の力を解放しましたが、あれは武器なのか? あんなの使ったら簡単に殺人しちゃいそうですけど、まあ詳細は次回の崩月家訪問で解説ということかな。しかしこのアニメ、超人バトルものっぽい設定のわりには戦闘シーンの演出がフラットで、暴力描写に妙な生っぽさがあるのは面白いところです。同じく超人バトル要素を持ちながら、バットで撲殺ばかりしていた「RED GARDEN」に通じるセンスは、やはり松尾衡の個性でしょうか。
今回初めて松尾衡が脚本から外れましたが、台詞回しがやや固いなあというか、言わせたいことをそのまま言わせているような印象。内容が多くて遊ぶ余裕がなかったのかもしれませんが。幼女作画は相変わらずの凝りようで、銭湯や帰り道のシーンの紫に和むこと和むこと。無論ロリ銀子も良かった。