ポルフィの長い旅 #17 「真っ白な旅立ち」

盲の老婆にミーナがイタリア行きの船に乗ったと聞いたポルフィが、船賃を稼ごうとペンキ塗りの仕事をする話。老婆の話を聞き、地震後初めて嗚咽するポルフィ。老婆との出会いは、ミーナの足取りがどうこうというよりは、ポルフィがずっと蓋をしてきた家族の喪失に対する悲しみを解放するという意味で重要だったんだろうなあ。
ミーナ探しの旅をするために働いて稼ぐという、この先の基本フォーマットとなるであろうパターンが初めて出てきましたね。12、3歳の少年が旅先で労働というシチュエーションは、リアルに描くとすぐ破綻しそうですが、今回は労働というより好意が勝っていた感じ。しかしあまり人の好意に頼ってばかりでは成長物語としての説得力が薄くなるし、匙加減は難しそうだなあ。