レ・ミゼラブル 少女コゼット #11 「サンプリスの嘘」

モントルイユ・シュル・メールに戻ったマドレーヌ。ファンティーヌを見舞ったらすぐコゼットを迎えに行く心積りでしたが、時既に遅し、逮捕状を携えたジャヴェールが市長宅に乗り込んできます。そしてジャヴェールの心ない言葉にショックを受けたファンティーヌが! ……いや、そりゃあこれでもかと死亡フラグを立ててはいましたが、よりによってこんな死に方……容赦ないなー。
連行されたマドレーヌ=ジャン・ヴァルジャンですが、さすがは昔取った杵柄、その日の晩には早速脱獄。市長宅にこっそり戻ってきたところで追手のジャヴェールが現れます。マドレーヌを逃がすために、生涯初めての嘘をつくシスター・サンプリス。すごくいい人ですけど、再登場はあるのでしょうか。
悪人は死ぬまで悪人、というジャヴェールの価値観が示すように、一度道を踏み外してしまった者に救済が与えられない当時の法と社会情勢の中で、法に従わない道を選び脱獄したジャン・ヴァルジャン。どれほど痛めつけられようともサボタージュをやめず、テナルディエ夫妻に反抗し続けるコゼットの姿は、社会に反抗するジャン・ヴァルジャンの姿の縮図として描かれているんでしょうか。
そしてコゼットを迎えに走るジャン・ヴァルジャン。物語は大きく転回し、さあ、ついに2話以降ずーっと二つに離れていた物語が一つに。その場所にいるべき人がいないのが悲しいです。もっとも次回予告からすると、コゼットとジャン・ヴァルジャンの邂逅はまだ先なのかな?