ヤングアニマル No. 6

竹内桜、原作:雑破業ちょこッとSister」。最終回。クリスマスにちょっとした奇跡が起きて、後味良く締め。なんてことない終わり方も、この作品らしいと言えましょう。しかし、最後の最後に美味しいところをゆりかが持って行ってしまったような。
全体としては、やはり竹内桜の絵の魅力。以前から画力に定評のある人でしたが、大胆なデフォルメを入れつつもどこか硬質な印象を持つ絵柄は、本作連載中に更に磨きをかけてきました。構図取りの上手さも見逃せないところ。次回作に期待します。ストーリー面では多分に行き当りばったりな感がありましたが (あまり先のことを考えずにお話を作っていたと思う)、大筋は外さずにまとめ切れたのでよし。これでもかとサービスをぶちこみつつも、それほど下品にもならずに人情モノと両立できたのは、竹内桜の絵柄と雑破業のバランス感覚のなせる技でしょう。
しかし、アニメDVDの販促カラー1Pが、裸シーンのスクリーンショットで埋まっていたのには度肝を抜かれました。そうか、KEEP OUTの下はこうなっていたのか。確かにこの上ない宣伝ですが、アニマルじゃなきゃできないよなあ。