地獄少女 二籠 #14 「静かな湖畔」

「大好きだよ、カンチー!」

あーびっくりした。何が始まったのかと思った。
かつてトレンディードラマの売れっ子脚本家だった男、柿沼。当時二人三脚でヒットを飛ばしたプロデューサー、紅林の一家が、10年ぶりにニューヨークから向かいの家に戻ってきますが、直後から紅林の家には執拗な嫌がらせが始まります。思い余った紅林の息子、拓真が地獄通信にアクセスしますが、というお話。どうにもこうにも救いようのないオチで、これぞ地獄少女といった回。満腹です。
劇中の脚本家、柿沼のキャラが強烈でした。セリフの端々に尋常ならざる情念とリアリティがこもってたような。脚本:金巻兼一。最終的に地獄に流されつつも、紅林本人と妻を殺し、息子を世間的に抹殺と、望みは全て叶えてますしね。
きくりが今回も積極的に動いているのが気になりますね。今回は閻魔あいに先立って依頼人接触。「きっとあの子なりに放ってはおけないのよ。私の邪魔は、しないわ」と、あいは言いますが、拓真の地獄流しの依頼を思い止まらせ、そしてそのことが結果的に最悪の事態を招いています。ただの偶然ということはないでしょうが、一体なにが目的なのやら。骨女に頬を引っ張られて、その後よろけるあたりは愛嬌があって良かったです。