天保異聞 妖奇士 #10 「弥生花匂女神楽」

小笠原さんの半可通な知識が宰蔵に余計なコンプレックスを植えつけていた、というひどいオチ。あんたが悪いよ、小笠原さん。これにて宰蔵編終了。次回からは日光道中ということかな。男2人で旅立って、またムサい話になるかと思いましたが、宰蔵、アトルも後を追う様子。

「言ったはずだ。人の顔は一つじゃない。お前が女も男も選べない、幻を憎みながら憧れると言うなら、選ぶ必要などない」

さて、宰蔵 (CV:新野美知) を巡って、「女も男も選べない」なんて台詞が飛び出すのを見て、誰もが思い出すのがアーエルさんだと思いますが、この脚本を書いているのがシムーンを途中降板した會川昇 (小山田風狂子) であることを考えると、なかなかに興味深いです。シムーンを降板した事情は知る由もありませんが、會川昇シムーンでやりそびれた何かが、ここにはあるのかもしれません。
テレコム作画回で、演出:池畠博史。テレコムらしさはあまり感じませんでしたが、普通にいい仕事でしたね。Bパート冒頭の家屋を潰しながら落ちてくる妖から、宰蔵の舞への一連のアクションはさすが。冒頭の回想シーンで一コマで歩く宰蔵の足や振り返り等、細かい作画への拘りもいいです。もしまたテレコム回があるなら、次からは絵コンテごと投げてくれないかな。