僕等がいた #22

うわあ、状況が一気に混迷してきました。本当にまとまるのか、これ。
理屈が通っていないことを分かっていながらも、矢野を許すことができない七美。風邪で倒れた矢野を見舞いに行き、その玄関先で山本さんと大衝突。その後竹内くんにさんざん甘えた後で、「弱ってるときに優しくしないで! ずるいよ」などと身勝手なことを言うもんだから、竹内くんが逆ギレ。「俺の方が高橋を幸せにできる」「俺が高橋を守りたい」と。一方矢野家では離婚・東京への引越し問題が勃発。
相変わらずキャラクターの印象コントロールが抜群に上手くて、これだけ人間関係を縺れさせても、明確な悪人を作らず、客観性を失っていません。前回の矢野の行動、七美の態度については、水ちん、タカちゃんのディベートまで入れて、客観化された両者の立場を七美 (と視聴者) に再確認させるという念の入れよう (これはアニメオリジナルなのかな?)。それでも本来の視聴者層は、七美に感情移入して見るものなのかもしれませんが。
煮詰まった人間関係が見せるドロドロした部分も克明に描写。矢野が山本さんに見せる徹底した拒絶。そして七美と山本さんが11話以来に矢野家の玄関先で衝突。前回のようなお上品なジャブの応酬ではなくて (あれでも充分過ぎるくらい怖かったですが)、今回はもうベタ足でノーガードの打ち合いです。一方竹内くんは竹内くんで「本当の理解なんてあり得ない」とエヴァみたいなことを言い出しますし。しかし、なんでこいつらこの歳でここまで真剣勝負のどつき合いをしてるんだろうと、心のどこかでは思ってしまいますね。
竹内くんがついにいい人の仮面をかなぐり捨てての参戦。ああ、その道は修羅の道ですよ。しかし、シチュエーションに流されてというか、ある意味七美に煽られて誘い出されたように見えるのがやっぱり竹内くんらしいといいますか。