地獄少女 二籠 #08 「偽地獄通信」

生徒に厳しく、嫌われ者の女教師、馬場先生。馬場先生に厳しく指導され、怨みを持つ生徒のもとに、地獄少女を名乗るメールが届きます。しかし、そのメールで誘導されるサイトは偽物。校内でも問題となり、一人の女生徒が犯人として処罰されますが……というお話。真犯人が誰か、というのは人物配置で想像がつくのですが、その動機や、逆転しての地獄流しに至る流れが上手かったです。脚本:西園悟
今回もサービスはたっぷり。体育教師として潜入した骨女の競泳水着と、その後湿布を貼ってもらっている艶姿。きくり分もたっぷりです。湿布が大のお気に入りのきくり。何度も匂いを嗅いでは「うぐぅ」とか奇声を発し、骨女の鼻先に貼り付けたり、輪入道の頭に貼り付けようとしたり。何かに似てると思ったんですが、あれですよ、石川優吾の「カッパの飼い方」。
今回は、地獄少女には極めて珍しい、後味の悪くない終わり方がむしろ引っ掛ります。地獄少女における地獄流しは、依頼人による私刑行為の一種ですから、現代的な社会問題を扱いつつ地獄流しを肯定するというのは、かなり微妙な問題を孕みます。これまでの脚本では、大抵依頼人の行為に隙が用意されていて、視聴者は依頼人の立場に立って、自分だったらこんな間抜けな羽目には陥らないぞと思うことで溜飲を下げたり、あるいは地獄流しが事態の解決には繋がらなかったりといった感じで、地獄流しをして良かったと言えるような終わりかたはほとんどありませんでした。まあ今回も、ラストに出てきた新任教師の模範解答的な台詞の裏を読むと、かなり怖い話にはなるんですが。