RD 潜脳調査室 #26 (最終回) 「リアルドライブ」

気象分子の活動を止めるため、メタルの停止を決断をするソウタ。一方深層へとダイブしていったハルは、 "海の記憶" の中で久島との再会を遂げる、という最終回。久島の意識は海の中に溶け込み、ソウタはホロンに腕輪を渡し、そしてハルは久島と一緒に行こうとしたけどフラれて、なんか知らんが水の力で若返ってミナモのところに帰って来た!? ……とまあ凄い超展開はあったものの、水がどうこうという胡乱な話を措けば、おおよそ爽やかなハッピーエンドになっていて良かったです。個人的にはエロ書記長にあまりフォローがなかったのは残念。何故かエンドカードからもハブられていたようですし。
作監は期待通りの金子拓 (金子ひらく) で、ミナモや書記長の後ろ姿 (の肉の付き具合) が素晴らしかったなあ。ムチムチで鳴らしたこのアニメの有終の美を飾る出来。加えて細やかな芝居や艶っぽい表情と、随所に見せ場があって眼福でした。原画に上山徹郎 (!)、中嶋敦子西尾鉄也ら。

総括

個人的にはストーリーの核となる地球律絡みの設定にイマイチ乗れなかったんですが、1話単位での人間ドラマには毎度見所があって、楽しく観ました。そしてやはり外せないのがムチムチ。セックスアピールとしての乳尻太股だけが太い奇形ではなく、リアルに肉のついた女性キャラの肉体を描き、かつそれを魅力的に見せるという、日本のアニメでは相当難易度の高いことをまがりなりにもやり切った作画スタッフには、最大限の賛辞を贈ります。
Production I.G作品としては、攻殻の世界観を (部分的に) 受け継ぎながら、女性キャラのムチムチやパンツというフック、そしてベタを外さない人情ドラマで、格段に親しみやすいアニメになっていて好印象でした。まあ大仰な設定を持て余して終盤グダグダという辺りを、しっかり受け継いでしまいましたが。