「紅」 #09 「貴方と私と」

紅香が語る九鳳院家の裏事情 & お別れをしに戻った五月雨荘で竜士の襲撃を受けるの巻。真九郎と紫の愛情の深まりをたっぷりと描写し、それが頂点に達したところで一気にどん底まで突き落とす展開が王道ながら実に効果的……というか、真九郎にキスをしたその口が、5分後に竜士への隷属を誓うという寝取られ的シチュエーションにたいへん興奮しましたよ。紫の背後にあった九鳳院家の爛れきった血縁関係、近親のガチペド、そして寝取られと、たった1話でここまでいかがわしいアニメに変貌してしまうなんて! 悠木碧の怯えきって舌の回らない演技も素晴らしかった。
間違った選択と知りつつも、真九郎の決断を尊重する紅香の大らかな愛情も印象的でした。紅香と真九郎の関係も擬似親子なんですね。元々金になる仕事ではなし、紅香にとってはどう転んでも紫と真九郎双方の成長に繋がれば良しということか。しかし真九郎がヘタレなのは話の進行上仕方ないにしても、弥生さんは本当にいいところがなくて可哀想です。まあ今回は相手が悪かったんでしょうけど、弥生さんが真っ当に活躍したのって、初回の九鳳院脱出くらいしか思い浮かばない……。