RD 潜脳調査室 #06 「ラブ・レター」

読書感想文の課題で借りてきた本の謎を追うミナモが、50年前の波留のロマンスに辿り着いて。コールドスリープ/タイムトラベルものでは定番のネタですが、綺麗にまとめ上げていて実にいいお話でした。しかし前回・今回と、メタルだの地球律だのの大仰な世界設定が絡まない方が、脚本のキレが良くて面白いんだよなあ。まあいつものI.Gらしいとも言えますが。
ところで波留さん、「ちょっと眠っていただけ」と自分で言うわりに、随分と達観してましたよね。というか今回に限らず波留さんは、精神年齢30歳の割に老成しすぎているように見えます。82歳なのに義体化して活動的な肉体を維持し、精神的にも若々しく見える久島と対になって、メンタリティも結局のところ肉体に支配される、ということを示しているんでしょうか。と、そう考えてみるとソウタ (生身) とホロン (アンドロイド)、ミナモ (未電脳化) とサヤカ、ユキノ (電脳化済み) も、肉体のありようが精神に与えている影響を浮かび上がらせるように配置されているんだなあ。