ポルフィの長い旅 #18 「さよならギリシャ」

ついにギリシャを離れ、イタリアへ向かう船旅の巻。さあ孤独な一人旅の始まりだと思っていたのに、早速斎藤千和声のニュー妹をゲットするポルフィくんの早技ぶりには嫉妬しました。なるほど、妹捜しの旅ってのはつまり、何人現地妹を作れるかという挑戦の(ry。船内では、同室の荒くれ男共に怯えて部屋を飛び出してしまうくだりが、旅慣れないポルフィの緊張と孤独をよく表していました。そのうちこんな事には慣れっこになっていくんでしょう。
さて、およそ1クール半かけて、ようやく本格的な旅の始まりとなりましたね。なかなか旅に出なくてやきもきさせられた一面もありますが、これだけの尺を費したことで、ポルフィが旅に出る理由――取り戻したいもの――を、「家族だから」程度の大ざっぱな描写ではなく、実体のあるものとしてきちんと描き切った点は素晴らしいです。ろくな理由の描写もないうちに旅に出てしまう即席冒険物アニメばかりの中で、目を見張る丁寧さ。もちろん序盤の動きが少ないことで辛抱できない視聴者に飽きられてしまうリスクはあって、一概にどちらが正しいというものではありませんが、良くも悪くも現在この構成が取れるアニメ枠は名劇だけだと思うので、この挑戦は評価したいです。