ポルフィの長い旅 #13 「失ったもの残ったもの」

地震の惨禍の巻。……まさに惨禍。
教会で地震に遭い、一人無事だったポルフィの目線から、帰る道すがらの村の惨状を見せられるところからもうキツいキツい。倒壊した家々、コリーナの壊れた人形、逃げ出してきた山羊。辿り着いた家はやはり全壊、そして膨れ上がった暗い予感が、両親の死という最悪に近い結果で裏付けられて……。
終始抑えた描写が、むしろ冷酷に重い現実を突き付けてきて胸が痛みます。1クールに渡ってじっくり描写されてきた家族や村だからこその演出。自分自身もういっぱいいっぱいで、ミーナのことを思いやれないポルフィの (年相応な) 無力さも印象的。ミーナと離れ離れになりたくなくて2人で救護所を出るらしい予告の展開も含め、火垂るの墓を連想させてくれて更に暗澹たる気分だ!