true tears #12 「何も見てない私の瞳から」

「おぎゃあ」

押し入れからニュー眞一郎生誕。覚悟を決めて臨んだ踊りの花形は見事にこなすものの、今度は比呂美に対して煮え切らない態度を取るようになり、という話。といって乃絵まっしぐらモードというわけでもなさそうで、踊りの後乃絵のところに向かったのも絵本のことが第一っぽく。これはあれですか、自分自身にきちんと向き合った結果、実は女のことなんかどうでもよかったということに気付いちゃたと? いやまあ、それはそれで立派な成長ではあるんですが……。
お祭りの描写はさすがに期待通り、力の入った良い仕事でした。絵コンテ:西村純二、演出:安藤真裕、原画筆頭に川面恒介。あと今回は振袖を着て紅を引いた比呂美がたいそうエロくて素晴らしかった。ふくらはぎ一つにも滲み出るエロスがあって、チラリズムのありようというものを深く考えさせられましたよ。情念溢れる言動にもひたむきさと強かさが感じられ、報われぬ展開も含めて、えも言われぬ色気が立ち上っていて堪りません。
一方乃絵は、比呂美に押しまくられた上に兄貴からガチ近親な告白をされて大ショック、ついには木の上から飛び立つ! まあ大したことにはならないんでしょうけど、本当に最後の最後まで先が読めないなあ。