レ・ミゼラブル 少女コゼット #39 「1832年6月5日」

ラマルク将軍の葬儀の日、共和制を叫ぶ民衆がついに警官隊と衝突し、暴動勃発。ABCの友の会はかねてからの計画通り、コラント酒場にバリケードを築き始めます。そして様々な理由からバリケードに参加していく登場人物たち。最後の本まで売ってしまい、もう生きる望みをなくしてしまったマブーフ老人、よく分かんないけど「革命ってやつ」をやりに行くガヴローシュ。参加する誰もが気高い理想に燃えているというわけではない辺りが、リアルであると同時に、起こり得る悲劇をより複雑なものにしてくなあ。果たして何人生き残れるのやら……。そしてその見るからに悪人顔のお前は、ジャヴェールじゃないか! どう見てもスパイです。でも君は警官隊の指揮をしなくていいのか?
一方、コゼットと連絡先も交わさぬまま行き違いになってしまったマリウスくん。まる一日ウダウダした挙句、エポニーヌから仲間がコラントの酒場にいると聞かされ飛び出します。この人もヤケ気味。そしてエポニーヌ側の心理は、コゼットと幸せになってしまうくらいなら死んでくれということ? コゼットへの二重の嫉妬が愛する人の死を願うまでに昇華するとは、実にいいヤンデレ