DARKER THAN BLACK -黒の契約者- #20 「あさき夢見し、酔いもせず… (後編)」

教祖暗殺と捕われた志保子を殺すため、再び教団に潜入する黒と黄。黄が志保子を撃てずに右往左往する一方で、黒は教祖から、彼女の考える契約者が現代社会に生まれた理由を聞かされて、という話。一見レギュラーエピソードのように見えて、きちんと本筋に絡めてくるあたりは隙がありませんね。

「人間と契約者の一番の違いはその精神構造、いわゆる合理的判断てやつだ。人間の社会では感情や常識に捕われず、利益だけを求められるやつが成功するようにできてるだろう? 契約者ってのは案外、そのシステムを勝ち抜く進化の形かもしれないよ?」

契約者には感情がないなんて嘘っぱちだというのは常々思っていたことですが、こういう形で説明されると結構納得行きますね。資本主義、合理主義が行き過ぎた現代社会で、心を失ってしまった者たちが人間性を回復するストーリー、なんて単純なオチがつくとは思えませんが、ともかく今後に期待。
Aパートの施設潜入は、このアニメには珍しくスタンダードにスパイアクション物していて燃えました。走る黒さんがいちいち格好良いし、カラス (猫が憑依) が施設を爆撃するのも面白かったです。

「俺たちは一体何だ? ただの組織の犬か」

猫に向かってその台詞……。黒が猫に対して言う台詞って時々神がかってますよね。「で、話ってのはなんだ? ヘルナンデス」とか、「よくある顔だ。気にするな」とか。契約者になる前の黒って、実は愉快なお笑いキャラだったりするのかしら。