桃華月憚 #07 「闇」

前回から一転してシリアス、ジュナが憑依していた由美子から分離する話。ジュナとしての人格が表面化し、かつてイサミヒコを見殺しにしたセイを殺さんと暴れ回る由美子。ジュナとセイの力が激突し天変地異に襲われる上津未原。咆える伊藤美紀が素晴らしい演技でしたね。
ラストの鬼梗とジュナのキスがディープすぎて大興奮。唇と唇がくっつけばお終いなキスから一歩踏み込んだ芝居で、求め合う切実さを表現するような頭、口の動き、そして溢れる唾液。今のところ主人公カップルを差し置いて、このカップルがもっとも深く切実な恋愛感情を見せているように思います。

「でもその時ママは既にママじゃなくなっていた。でも、それでもやっぱり俺のママなんだ」
「でも、由美子さんは私にとっても、やっぱり由美子さんだよ」
「そしてジュナは、セイにとってやはりジュナ。ジュナにとって、セイはやはりセイ」
「あれは由美子であって、由美子ではないもの」「何? ママはママだ」
「ママはママだし、桃花は桃花で、俺は俺だ。それ以外の何者でもねえ」
「自分は自分だって言え、桃花!」

誰かに取り憑かれたり、誰かの記憶と力を受け継いだり、誰かの使命を負わされたりしている者たちの間で繰り返される、自我を巡る問いかけ。

「放してあげなさい」
「私のよ。取らないで」
「取り上げたりはしませんよ。あなたはその子。その子はあなた」
「私はこの子。この子は私」
「そう。ジュナは由美子。由美子はジュナ」
「私は、ジュナで、由美子」
「だけど、それはもう終わりました。分かりますね。本当は、あなたは私。私はあなた、マナ」

  • 一つ部屋に並んで寝ていた桃香と桃花。同衾という雰囲気ではなかったので何かの儀式だったりするのか、次回待ち
  • 生徒たちの中でただ一人異変に気付き、校舎と生徒を守るためにバリヤを張っていた章子さん。そういえば2話のトマト合戦でも魔法らしき力を使っていましたが、この人も何かあるんでしょうね
  • ユーリカを弄り倒していた二宮の三姉妹。単なるアクセントとしてののギャグ描写なのか、それともジュナの暴走とシンクロしていたのか (三姉妹の主人はジュナでしたよね)
  • ジュナと真名の関係もまだよく分かりません。真名との対比だとすると、ジュナは「呪名」とか?
  • 5話のジュナと桃花の話し合いが微妙にトゲトゲしかった理由は判明。というか、こんなことがあった後でよくあそこまで打ち解けたと言うべきか。鬼梗との同棲生活で毒気を抜かれた?