大江戸ロケット #03 「縁に縛られた銀狐」

「あー面白かったぁ。早速感想をブログに書き込もう」

町奉行、遠山の金さん登場。書こうとしたことを言われてしまった……。
清吉が一段落して、今回は銀次郎回。かつては大阪で銀狐と名を知られた大泥棒で、大塩平八郎に心酔し世直しのために必死に働いたこともある銀さん。夢破れて、今は遊び人として暮していても、どこかで燻った思いを抱えていた銀さんが、鳥居耀蔵のスカウトを受けて配下の変態集団・黒衣衆 (奇士じゃないのか) に加わる話。
清吉の夢を手助けし、見守ってやるだけでは満足できない自分に気付かされ、自分は自分の道を行く決意をした銀さんの心情をありありと描く脚本、演出が素晴らしい出来でした。山寺宏一もさすがの名演技。真っ直ぐな夢を追う清吉と対比するように、銀さんの影のある大人のドラマが配置されたことでお話にぐんと深みが出ましたね。ふんだんに盛り込まれたギャグ (三角木馬、ブログ、地デジ)、人情話、少しずつ明かされていく空の獣の話と暗躍する鳥居たち、といった部分も実に上手くメインストーリーに絡んでいて見所たっぷり。面白かった。