天保異聞 妖奇士 #23 「印旛沼古堀筋御普請」

困難を極めた天保印旛沼掘割工事をめぐるお話。これがラストエピソードになるんでしょうか。事故が多発する印旛沼の普請。窮状を訴えるため江戸に出てきた人夫から現場に出るという妖夷の話を聞き、印旛沼に赴く奇士一行。鳥居の言うお上の正義と、その下で犠牲を強いられる者たち、そして影で暗躍する西の者と元閥の因縁。犠牲者たちの行き場のない思いを抱えたアトルが異界から本物の妖夷を呼び出して、といった所で次回へ。
前回に引き続きアトルの心情の掘り下げが不足していて、単にお話の都合で分からず屋の役をやらされているように見えてしまうのがなんだかなあと思いますけど、まあこれをスタッフのせいにするのは酷というものでしょう。往壓が全然葛藤のないキャラになってしまったことや、鳥居の正義の見せ方が分かり易すぎる (もっと掴み所のない妖怪じじいでいてほしかった) のも気になりますが同上。クライマックスに相応しい盛り上がりを期待しましょう。