レ・ミゼラブル 少女コゼット #10 「迷いのマドレーヌ」

シャンマチウを救うのか、コゼットを迎えに行くのか、葛藤するマドレーヌをたっぷりと描いたAパートはたいへんに重かった。もっと聖人君子っぽく悩むのかと思いきや、自分が自由になれることを考えていたり、シャンマチウにも罪はあると自分に言い聞かせてみたり、「もう間に合わない」と消極的な逃げ道を探したりと、意外に人間的な悩み方をしていて、それだけに身に迫るものがありました。
朝まで悩み抜いて、裁判に行く決意を固めるマドレーヌ。Bパート頭にコゼットパートを挟み、果たしてマドレーヌがコゼットの窮状を知っていたらどう行動しただろうか、などと考えさせるのも上手い構成でしたね。