天保異聞 妖奇士 #19 「三人往壓」

竜導往壓を名乗る男が複数出没。謎を追ううちに、問わず語りに往壓の少年時代の話へ。そして往壓が20ウン年ぶりに家に帰る話。いきなり野沢雅子声が聞こえてきてびびりましたが、この自称往壓少年は、EDテロップによると土方歳三とのこと。
怖くて家に帰れない往壓の不安と逡巡が良かったなあ。

「ああ、俺もふと思った。本物の往壓様は、今も家で武士をやっている。この俺は、雲七みたいな……」

シノブ@大日本天狗党絵詞 ですか。
アトルと往壓の仲に嫉妬したり、ツンケンしながらも家に帰る往壓のために服を用意してやったりする宰蔵は、なかなか微笑ましく可愛かったです。本気の恋まで発展してしまうと、それはそれで考えものですが。とはいえあの時代、この程度の年の差結婚は普通っちゃ普通でもあり。そして再登場したところてん売り姿の元閥や、妖夷の肉を干しているアビといった日常描写もいい味を出してました。今回は軽めのコミカルなノリが、やり過ぎにならずに上手く作風にとけ込んでいたのではないかと。