週刊少年サンデー 8号

緒里たばさ「クナイ伝」。読切。本誌掲載は初とのことです。主人公は牛乳ばかり飲んでいる小さな男の子、幸守クナイ。実はクナイは現代に生きる忍者一族の末裔で、世を忍びつつ悪の忍者を狩る任務についている、というようなお話。ストーリーはともかく、絵がたいへんに魅力的でした。キャラ絵は既に完成の域にあります。ただショタにせよ大人にせよ、男を描く方に興味が向いているらしく、ヒロインが埋没しているのは少年誌的にはどうなんだと思わなくもありません。個人的には気に入りましたが、全体的な雰囲気として、「暗号名はBF」「聖結晶アルバトロス」あたりと同じにおいがするのが気になるところ。私の趣味にはガッチリ合うんですが、どうも今のサンデーには、こういった地味な漫画をじっくり育てていこうという意識は無いようなので、どこか月刊誌でのびのび描いてくれた方が有難いかなあ。
井上和郎「あいこら」。踏まれたがりの男、足塚さん再登場。パンスト正宗を装着したシーンの先生の足はたいへんよろしかったのですが、既にサニーちゃん足ではなかったような。
椎名高志「絶対可憐チルドレン」。椎名お得意の多人数ドタバタギャグ。楽しかったです。アレは末摘花さんだったのか。やっぱり名前が名前だけになあ。皆本のコメリカ時代の恋人については、登場を期待しておきましょう。