週刊少年サンデー 2,3号

吉田正紀イフリート〜断罪の炎人〜」。1年前に「グランドライナー」を短期集中連載した吉田正紀の新連載60P。「グランドライナー」ではなく、その前に本誌読切で発表したお話を連載に持ってきました。昼間は喫茶店で働く男女、ユウとニナミ。普段は無口で感情を表に出さないユウは、感情が昂ると体温が1000℃近くまで上がる特殊体質。一方普段はハイで騒がしいニナミは、騒いでいないと体温が-200℃まで下がる体質。2人はお互いの能力を相殺しなければ生きてゆけない共生関係。その能力を使い、夜は弱者の味方として、法が裁けない悪党を始末しながら、自分たちをこんな身体にした奴らへの復讐と、元の身体に戻る方法を探ります。
グランドライナー」の時からそうでしたが、絵は非常に達者ですし、キャラも魅力的。設定説明を淀みなくこなすストーリー構成も上手いです。が、しかし。現代日本モノで、殺人稼業を正義の味方っぽく描くという基本設定の部分にそもそも無理がありすぎて、どうにもこうにも。
田辺イエロウ結界師」。久々の日常エピソード。狙った男はけして逃さない「烏森の女豹」こと六本木樹理亜 (ジュリア) 登場。屋上から落ちたところを良守に助けられたジュリアが、良守にターゲットロックオン。ジュリアに強引に押し付けられた弁当を、良守が時音姿の式神に返しに行かせたことで、期せずして時音 vs ジュリアのバトル勃発? ジュリアは実にいいキャラですし、楽しいお話になりそう。サンデー作家にありがちですが、田辺イエロウも幕間の日常エピソードの方が断然キレがいいですね。ところでイエロウがパンチラ描くのって、もしかして初めてなんでは。
井上和郎あいこら」。桐乃の従妹の幼女忍者登場。その手にフェチを見出したハチが、ジャムだのクリームだのをぶっかけて舐め回そうと画策。ハチの欲求がだんだんストレートにエロくなってきているような気がします。