あさっての方向。 #07 「二人のつかのま」

尋の誕生日に、からだと椒子がケーキ作り。からだとの共同作業を通して親密感を覚えていく椒子。からだへの嫉妬の感情も消えたわけではないけれど、それより椒子にとっては得難い友人となりました。みんなでケーキを食べて、今回もまた3人で仲良く締めか、と思わせておいて、終盤に急展開。尋と椒子のアメリカ時代の写真を発見し、二人が付き合っていたことを知ったからだは、翌朝アパートを飛び出します。
脚本、演出、作画が高い次元で組み合って、相変わらず出来のいいアニメです。今回はひたすらドジっ娘な椒子の可愛らしさも極まっていましたが、その一方でからだの方もやたらとエロかったですね。大人の身体つきを強調する作画と、子供らしい無防備さのアンバランスが醸し出す背徳的なエロスをこれでもかと描写した挙句に、ラストでからだを一人ぼっちにするという展開が実に効いています。身体は大人、頭脳は子供な女の子が一人で街に出ちゃったらどうなるか、という欝展開への不安 (あるいは期待) を否応なしにかき立てられますよ。
次回フォローがあると思いますが、家出に至るからだの心理は分かりづらいですね。椒子、あるいは尋に申し訳なく思ったのか、それとも嫉妬なのか。話してくれなかったことがショックだったのか、それとも気付かなかった自分にショックだったのか。なんにせよ子供らしい考えなさで突っ走った結果でしょうけど。