あさっての方向。 #02 「すれちがい」

身体の大きさが逆転すると同時に、実年齢相応に泣きじゃくってなにもできなくなるからだと、(表面的には) 確りした精神状態を取り戻す椒子。前回の大人気ない椒子と、大人なからだとは好対照ですね。一方小学生が行方不明というのに、警察にも届けず周囲にも告げず、一人でからだを捜し回る尋。この町は、見た目が大人なほど中身は幼いという法則でもあるんでしょうか。
地に足のついた人物描写の中で、尋の行動の異常さが浮かび上がってきますね。からだに対する執着ぶりが、単に家族というだけでは説明のつかない領域まで来ています。からだの失踪を周囲に隠そうとする解せない行動、徹允に見せる大人気ない嫉妬。さらに遡るなら、「すぐ戻る」と言ったきり、椒子に何の連絡もなく消えたことも。尋こそ、胸中には椒子なんか及びもつかないほど黒いものを抱えてそうに見えます。からだの「自由にしてあげたい」も、実は「自由になりたい」の裏返しだったりして。
作画、演出は2話目も実に好調。成長/退行もののシチュエーションを存分に活用した、ツボを押さえた作り。特にエロ方面。下品にならない範囲で、非常に上手くエロを入れてくる手際の良さ。信頼できるスタッフです。

  • 大きくなって服がぱっつんぱっつんなからだ (椒子の服には入らないスタイル!) と、小さくなってズボンがずるずる落ちる椒子
  • 風呂場のシーン、変わってしまった自分の身体を受け入れられないからだ
  • スタイルが浮き出たからだの寝姿。もちろん演出上の意味があっての描写なんですが、それはそれとしてエロい
  • 自分の服が合わないからだに椒子が渡した寝間着は、もちろん尋のもの。胸は大きく開いてるわ、下ははいてないわで大変です。そんな格好で表に出るし