スクールランブル二学期 #26 (最終回) 「.」

八雲と幽霊との会話はどう見ても自問自答だったので、結局あの幽霊は、自らの感情を抑圧し続けた八雲が生み出した別人格みたいなものだった模様。そして、理性と感情のせめぎ合いは、今回のところは理性の勝利。あるいは単に播磨よりも天満が好き、ということか。しかし、いずれにせよ「姉さんに幸せになってほしい」という理由で、迷わず天満を烏丸ではなく播磨とくっつけようとする八雲の心理は、よく分かりませんね。
播磨との出会いを思い出す天満、烏丸の事故、播磨退学と、最終回らしく事態を大きく動かしてきた……ように見せかけて、ダジャレ & 記憶喪失のコンボでリセット。えー。まあ仕方のないことだとは思いますが。
回想シーンの幼天満、幼八雲は実に可愛かったです。特に恐ろしくリアルな溶けかけ巨神兵を作る幼天満。そして、幼天満が持ってきた絵本の酷いオチには笑いました。

総括

恋愛、ギャグ両面でのストーリー、演出、ハジけかた、作画等々、色々な面で「第1期と比較するとちょっと落ちるなあ」という感想になってしまうんですが、これはまあ出来過ぎた兄と比較されてしまう弟の悲哀のようなもんで、単体で見るなら十二分に面白かったと思います。
作画や演出の暴走が許される作品としての懐の深さと、進取の気性に富んだスタッフの見上げた冒険根性は相変わらずで、なにが繰り出されるか分からない面白さという点では、やはり髄一。
恋愛方面の人間関係はリセットし、律義に3学期を残す構成にしたので、続編もあり得るのかな?