となグラ! #12 「勇治への手紙と十年前の記憶」

花火大会以後、えっちな自分を封印した勇治。ちはやの数々の誘惑にも耐えます。「昔の勇治」が戻ってきたと喜ぶ香月は、勉学に部活にと絶好調。一方の勇治は香月を上回る大活躍ぶりを見せるも、すぐに失速。勇治がセクハラをしないので、制裁を加えられずに欲求不満なまりえも不調。
勇治の不調が心配な香月は、初音に「もう一度よく思い出して」と言われ、渡せなかった勇治への手紙を開きます。手紙に「えっちなことしちゃだめ」と書いてあったのを見て、勇治が小さなころからえっちだったことを思い出します。美化された思い出を乗り越え、「昔の勇治」はずっといたのだと気付いた香月。
一方、勇治とまりえの不調が欲求不満だけでないことに気付いた初音さんは、まりえを拷問。勇治たちがまた引越しする (かも) ということを吐かせ、次回へ。香月、勇治とも山を乗り超え、残るはお互いの気持ちをどう伝え合うか、ですね。こっぱずかしくエロい最終回を期待します。


初音さんは、香月の「昔の勇治」像が間違っていることに気付いていながら黙ってたわけですよね。多分「その方が面白いから」という理由で。引越しが確定情報でないことも、掴んだ上で香月には黙っているのかもしれません。真っ黒ですねこの人。そしてまりえを脅迫する初音さんは、その残忍な手口といい、口調、動作といい、もはやこの世の存在とは思えません。香月の料理を毒見させられたりと、何気にまりえは初音さんに虐待されているような気がします。まあ香月に対してもそうであったように、これが初音さん流の愛情表現なのかもしれませんが。
Bパートの勇治、まりえの更なる変調が単なる欲求不満ではないことに、いち早く気付く初音さん。その初音さんの視線を意識させるカメラワークで、視聴者にも自然とAパートラストの電話が契機となっていることを感付かせる構成がニクいです。
作画は、たまに修正しきれてないシーンもありましたが、よく動き、細かい演技に気を使ったいい作画でした。後ろ手に引き戸を閉める勇治や、回想の中で手紙を書く香月といったあたりが良かったです。サッカーのシュートシーンも面白かった。原画に竹内哲也
特に、土手の上でちはやが水玉パンツを披露するシーン。ちはやがブンブン回るところ、勇治にグッと寄るところ、まりえの言葉に背中を刺されたところと、動きに勢いがあって面白いです。あるいは香月の胸揺れと、「こーんなことしたって大丈夫なんだから」という顔の動き。まりえの仕草も妙にかわいい。