オーバン・スターレーサーズ #01 「新たな出発」 #02 「戦闘開始」

CSのトゥーン・ディズニーで始まった日仏共作アニメ。フランスでは4月、アメリカでは6月から既に放送開始。原形となったフル3Dアニメ、「Molly Star Racer」は確か2002年頃にパイロットフィルムを見た憶えがあります。
人類が宇宙に進出するようになり、宇宙人との戦争も経験した未来。15歳の少女エバは、寄宿学校を抜け出し、長いこと会っていない父に会いに行きます。有名レースチームの監督をやっている父に会えたものの、自分の娘であることを気付いてもらえなかったエバは、モリーと名前を偽って、メカニックとしてチームに潜り込みます。父のチームは大統領の要請により、地球の命運を賭けて宇宙人とルール無用のレースに参加。初戦でドライバーが負傷して、というところまでの2話。おそらく今後はモリーが代役としてドライバーとなり、父には正体を隠したままレースに参加、という筋になるんでしょうね。
かなり大味なプロットですが、世界のキッズ市場をターゲットにしてるんですから、こんなものでしょう。長い準備期間を経ているだけのことはあり、世界観やメカ、宇宙人の造形といったあたりの作り込みはいいですね。父に正体を隠してレースに参加するエバ、一方父は自分の妻がかつてレースで死亡したことをトラウマとして抱えていて、といった感じで父子の人間ドラマとしての仕込みもあります。
フル3DのMolly Star Racerから、オーバン・スターレーサーズでは2D、3Dのハイブリッドになり、キャラ作画を中心とした2D部分はハルフィルムメーカーが担当。ただ、キャラクターデザインはかなり3D版に忠実で、鼻のない顔の造形なんかはかなり3Dチックではあります。作画品質は高いですね。
音楽は岩崎琢。OP、EDは菅野よう子