大石まさる「水惑星年代記」。欲求に正直な人ですよね。女の子を描きたくて描きたくて、その欲求をたいへん正直に紙面に反映しています。実に楽しそうで、見ていて気持ちがいいです。
水上悟志「惑星のさみだれ」。半月の死を、まだ受け止めきれずにいる夕日と氷雨。
「あっ、パンチラ」
「どさくさで触りますけどいいですか」
等々の、独特の乾いたユーモアを交えて残された人たちの悲しみの形を描写しつつ、一方でトカゲの吐いたセリフのハードさ加減にビビりました。
「理屈はいい!! とにかく泣いて少しでもスッキリしろ。お前は今明らかに集中力を欠いている」
これが水上悟志の持ち味ですね。