月刊アフタヌーン 8月号

都留泰作ナチュン」。新連載66P。新人かな?作者名を検索するとなんか面白い経歴の人が出てきますけど。内容は近未来海洋SF、なのかなあ。ごちゃついた絵、整理されていないが熱量を感じるストーリー。アフタヌーンらしいとは言えます。
幸村誠ヴィンランド・サガ」。トルケルとの再会、その口から語られる父と母の名。いやー面白い。どうやら月産30P超で安定して連載できるようですね。この移籍は大成功だったなあ。幸村誠を週刊で使おうなんて考えた馬鹿者に対する怨みは今でも消えていませんが、作家としても作品としても、手遅れになる前に打つべき手を打ち、きちんと立て直したという点でやはり講談社はすごいと思う訳です。
田中ユキ神社のススメ」。最終回。なかなか綺麗に締めましたね。お疲れさまでした。毒の効いた恋愛ものを描き続けてきた田中ユキが初めて手掛けたラブコメ。中盤までは了子さんがいつダーク化して修羅場展開になるのかとびくびくしながら見ていましたが、最後までラブコメでした。秋山はる「すずめすずなり」に続いて「神社のススメ」と、相次いでラブコメ色の強い佳作が終了。新連載はどうやらラブコメ系ではなさそうなので、二人とも、早めに帰ってきてくださいね。
斉藤川柳「水中花」。四季賞準入選作。親戚の家で田舎の夏を体験する少女という、まあありふれた題材ですが、たいへん気持ちいい作品でした。絵柄、トーンの使い方に高野文子の影響を感じますね。プロローグ・エピローグのナレーションは「私の知ってるあの子のこと」ですし。

お、送りたいって言うんだったら感想を送ったっていいんだからね!

というラストページ下部のアオリが内容をたいへん良く要約していたような。
次号、黒田硫黄復活!よかった、よかった。