シムーン #13 「理」

「ネヴィリル!あたしとやろう、翠玉のリ・マージョン
「アムリアとは失敗したんでしょ。あたしとならきっとできる」

今日も今日とて人がよけた地雷をわざわざ踏みにいくアーエルさん。果敢です。その場を逃げだし再び引きこもるネヴィリル。ネヴィリルのフォローに回るのがパライエッタなのは当然として、アーエルを怒る役目がフロエだったのは意外でした。アーエルに「好き」とは何かを説くフロエですが、案の定何の役にも立ちません。フロエの百面相が面白い。
ネヴィリルが引きこもる部屋に、アーエルは再び窓から侵入。強引にネヴィリルの唇を奪います。第1話以来の気合の入ったキス描写でした。アーエルは偶然入ってきたパライエッタに引きはがされます。パライエッタを見て思い出したように羞じらい、パライエッタを追い出して余韻に浸るネヴィリルがたいへんエロい。
リモネにキスしてもらったドミヌーラ。リモネはドミヌーラを嫌っているわけではなかったんですね。表向き平静を保っているように見えたドミヌーラですが、リモネを見送った後はスキップしながら自室に帰ったに違いないね!

「何を考えてる?」
「姉さんとは違うこと」

前回を踏まえて、姉妹関係にも微妙な変化が生じています。カイムの方からアルティに話しかけるようになり、アルティがむしろ冷たい素振りを見せていますね。

「やっぱりだ。あんたはやっぱり私を求めてるんだ。あたしとなら飛べる。あたしとならできる」
「私が、アーエルを求めてる?違うわ。私は、私は……私は、アーエルが、怖い」

いやー、エロいエロい。否応なしにエロ妄想を刺激しまくるセリフです。シムーンの設定って本質的にエロいんですよね。第1話のネヴィリル・アムリアのエロいセリフ以来です。

「行きましょう。自由になれる場所へ」
「ネヴィリル。もっと、もっと強くネヴィリル」
(第1話)

お互い単なる同乗者以上の感情を持っていたネヴィリル・アムリア以来、恐らくは意図的に封印されてきたこの手のセリフが再び出てきたのは、この先のアーエル・ネヴィリルの関係が単なる同乗者では済まされないものになることを示しているのでしょう。
アーエルの内面には、今回も踏み込みませんでした。キャラ紹介に「謎の存在」と書かれるだけのことはあります。今後のお楽しみですね。次回はモリナス、ワポーリフ回。巫女 (性別未決定) と男 (胸あり) のカップル。これも期待大です。
作画は全体的には良好でした。ロングのカットには厳しい作画がありましたが、総作監西田亜沙子の修正が入った絵とそうでない絵の差なんでしょうね。今回は特にメッシス内でのキャラ芝居が多かったので、どうしても間に合わない部分が出てきてしまったのでしょう。