ポルフィの長い旅 #42 「奪われた愛」

アヌシーの自動車修理工場で働き始めたポルフィでしたが、ひょんなことから脱獄囚マリアンヌ (CV:富永みーな) の逃走劇に巻き込まれ、更には彼女の我が子奪還作戦に協力することに。仕事にありついて少しは生活も安定するのかと思ったのに、そうは行かないところがポルフィくんの宿命か。
娘を取り戻そうとあと一歩のところまで迫りながら、外国に行っていると聞かされている自分の帰りを健気に待っている姿を見て、泣き濡れてただ見送るマリアンヌが泣かせます。ポルフィを共犯者にしないための気遣いも良かった。大戦中に、占領軍だったドイツ兵との間に子供をもうけたというマリアンヌには、ポルフィには話せないような辛くハードな過去があったに違いなく、恐らくは町の中で汚れ役を押し付けられたのもそのせいなんだろうなあ、という辺りを想像させるキャラ作りも上手いです。
しかしマリアンヌの機転で手に入れた報奨金はピンハネされ、おまけに形見の工具まで盗られて踏んだり蹴ったりなポルフィくん。そろそろ不幸の底が抜けて悟りでも開くんじゃなかろうか。