PERSONA - trinity soul - #26 (最終回) 「浮上する未来」

心の歪みの現れであるペルソナを、全て消し去ろうとしていた諒。しかし洵と結祈を連れて行こうとする諒に慎が抵抗して、という最終回。ペルソナの存在を巡る対立構図、と見るにはちょっと積み重ねが足りなくて、単に弟妹を取り合って取っ組み合う兄貴2人に見えてしまったなあ。あんまり慎が駄々をこねるもんだから、根負けした諒が洵だけ返してくれた、みたいな。
まあともかく、くじらは鎮まって富山には平和が戻り、慎と帰ってきた洵の1年後を描写するエンド。静謐な雰囲気の中に多くの情報を内包しているエピローグはこの作品らしくて良かったです。

総括

脚本、演出の練り込みは毎回実にハイレベルで、演出アニメとして楽しく観ました。ただ、このきめ細かい演出が作品全体としてのダイナミズムにはうまく繋がっていないというか、見通しの悪さにフラストレーションを感じることが多かったなあ。あと、個人的には6話のような単発お楽しみ回がもっと欲しかった。