「紅」 #06 「貴方の頭上に光が輝くでしょう」

「普段遊びの要素が少ないでしょう、このアニメ」 (紅香)

というわけで、今回は五月雨荘に繰り広げられる狂躁的四畳半ミュージカルの巻。やっぱり歌わせたか、松尾監督! Aパートのグッダグダなギャグ展開から腹を抱えて笑っていましたが、Bパートで劇中劇の歌がミュージカルに転化してからは、もう画面を正視することすら困難な程に笑わされましたよ。酷過ぎる展開、無軌道な暴走を続ける住人たち、そのくせやたらと完成度の高い演出と作画。ああ素晴らしい。楽しかった。
初回以来となる、脚本・絵コンテ・演出:松尾衡な完全なる松尾劇場。そしてRED GARDENでのエース作監、中村深雪をよりにもよってこの回に投入! 表情付けの幅が一段広がっていて、環さんのニヤついた表情なんかが印象的でした。一連のミュージカルシーンは圧巻の出来で、歌と作画のシンクロが完璧なのは勿論のこと、凝ったレイアウトで動きまくり踊りまくる作画がとんでもないことになっていました。ウネウネした髪の毛の表現もなんだか凄い。しかし松尾監督、ここまでの6話で全話の絵コンテを切り、加えて脚本4話、演出2話担当という恐ろしい仕事量。倒れなきゃいいんですが。