true tears #11 「あなたが好きなのは私じゃない」

乃絵との結着をなんとなく先延ばしにしながら、比呂美とラブラブモードに突入する眞一郎。しかし心の中ではまだ「ちゃんとしていない」乃絵とのことが引っかかっていて、比呂美もそんな眞一郎の胸中を察して複雑。そして感情が行き詰まってしまった乃絵は、地べたを連れて夜の海へ。乃絵の病みぶり、比呂美を侵蝕していく不安とも実にヤバげな感じでしたが、しかし一番ヤバいのはあんな結末の絵本を描いておきながら、自己分析が全く出来ていない眞一郎かもしれません。
今回の比呂美は、憑き物が落ちたように一人暮しの自由を満喫する姿が実に可愛かったなあ。しかし、心ここにあらずな眞一郎に、ちゃんと自分のことを見ていろと言わんばかりのキスをお見舞いしたり、頑健に純を突っぱねて見せる比呂美は、ちょっと黒いけど強かで、純粋だけど脆弱な乃絵とはやはり対照的だなあ。
今週の愛ちゃんは、三代吉と仲直りしてお友達から再スタート。喜ばしい話ではあるんですが、承諾した三代吉も含めてさすがに切り替え早過ぎませんかね。せめて来週以降に回せばよかったのにと思いますが、不穏な次週サブタイが愛ちゃんのセリフだったことからすると、このカップルもまだスンナリ行かせてはくれないということでしょうか。全く最後まで安心させてくれないアニメでありますことよ。