ARIA The ORIGINATION #05 「その おもいでのクローバーは…」

灯里の天然な友達作りの才能、アリスの天才的な操船技術を見て、自分にウンディーネの才能があるのかどうか不安になる藍華。やはり2人の天才に挟まれて、プリマになるのが一番遅かった晃の姿が自分に重なって。というわけで、天賦の才には恵まれなかった晃・藍華師弟の密かな焦燥と苦悩の巻。凡人の苦悩モノとして、まあそこしかない当り前の結論に落ち着くわけですが、藍華から晃へ、そして晃から藍華へと巡っていく絆に収斂する上手い構成のお話でした。
演出はARIA初登板となる玉川達文。藍華と晃の負の心理描写が濃厚で、さすが舞-HiMEアイドルマスター XENOGLOSSIAで少女の負の心理描写に磨きをかけてきた人だけのことはあるなあという感じでした。これまでのARIAにはないハードさでしたが、プリマ昇格という山場に向けて、今までのお気楽だけでは済まされない部分も描写していこうということなんでしょうか。
前回が凄過ぎたのであまり目立ちませんでしたが、細やかな心情を伝える丁寧な表情作画が素晴らしかったです。あとは、クローバーを手でなでていくところは手間かかってそうだなあとか、ラストのカモメを追いかけるカメラワークも爽快感があって良かったとか。