週刊少年サンデー 4・5号

麻生羽呂「呪法解禁!!ハイド&クローサー」。新連載59P。主人公は弱虫の中学生、黒兎春瓶。ある日家に届けられた怪しげなヌイグルミに、突然カッターナイフで斬りつけられた春瓶。ヌイグルミは呪術師が呪法をかけたものであり、著名な考古学者にして20世紀最高の呪術王と呼ばれた春瓶の祖父の能力を奪うため、春瓶の命を狙います。しかし祖父のくれたヌイグルミ、ハイドも春瓶を護るために動き出して。
そんなわけで、襲いくる世界中の呪術師が操るヌイグルミたちを、ハイドと春瓶が協力して撃退するバトル漫画となる模様。作者は雷句の弟子筋のようですが、なるほど基本構造はガッシュに近い感じですね。今回だけだといまいちバトルの見所が掴めなかったので (春瓶は毎回チャックを開けるだけってことはないよね?)、とりあえずは様子見かな。
雷句誠金色のガッシュ!!」。最終回。一ヶ月後、高校に通うようになった清麿の元に魔界のガッシュから手紙が届きます。そこには再び学校に通うようになったガッシュの戦友やライバルたち、そして王となったガッシュの戴冠の様子が綴られていて……という訳で、ラストは魔界編エピローグ。魔物の数だけ見所はあったわけですが、とりあえずクリアが死んでなかったことに安心し、しかしあんまりな扱いで噴きました。ティオ、コルル、パティの間ではガッシュを巡る骨肉の争いがまだまだ続くのだろうなあ。そしてメロンを育てている幸せそうなビクトリーム様に和みました。忘れてなかったのか、ガッシュ
クリア編に入ってからの急激な巻きっぷりには正直違和感もあったのですが、結果的には見事な大団円となってくれて一安心。引き延ばしすぎてマンネリ無間地獄に陥ることもなく、サンデーでは近年まれに見る幸せな最終回を迎えた作品と言えそうです。これでサンデーが柱を一本失ったこともまた事実ですが……。ともかく作者はお疲れ様でした。ゆっくり休んで、新連載に期待します。
椎名高志絶対可憐チルドレン」。「さぷりめんと」増補版ということで、1本まるまる4コマメインのおまけ漫画。休載、合併号を挟んだとはいえさすがに18Pを4コマで埋めるのは無理があったようで、スペースを埋めるのに苦労してる感もありますが、それすらもネタにしてしまうのが椎名の良いところ。次号、2年ぶりの表紙&巻頭カラーで重大発表ありとのこと。……来るか? 来るのか!?