レ・ミゼラブル 少女コゼット #41 「エポニーヌの恋」

6月5日深夜、戦闘の合間。コラント酒場から外に出たマリウスが警官隊の斥候に遭遇。マリウスを庇い、凶弾に倒れるエポニーヌ! ショックだ……。覚悟はしていましたが、まさかAパート開始3分で来るとは思ってなくて、見事に不意を突かれました。「じゃあ一つだけ約束して。あたしが死んだら、額にキスするって」とか、「マリウスさん。あたし、あなたにいくらか、恋してたみたい……」とか、今はの際にも控え目な愛情表現が心に染みます。心の中ではこの朴念仁と罵っていたのかもしれませんが。まあ想い人を庇って、その腕の中で想いを伝えて死ねたのだから、エポニーヌ自身は結構満足なのかもなあ。
一方、プリュメ通りの屋敷を引き払って以来ふさぎ込んでいるコゼットが心配なジャン・ヴァルジャン。偶然コゼットがマリウスに宛てた手紙を読み、ついにコゼットが恋をしていたことを知ります。さあ嫉妬と慈愛の狭間で葛藤するジャン・ヴァルジャンが見られるかと期待したんですが、知らうぬちにジャンはすっかり解脱していたようで拍子抜け。いいのかあんなゴボウ男にコゼットを取られても。しかし鏡に写ったブロッターから手紙を読まれるという手口は、5話のファンティーヌと同じではありませんか。間の抜け方に親子を感じます。
コゼットへの手紙をガヴローシュに託すマリウス。手紙を届けてもらうついでにガヴローシュを安全圏に逃がそうとする一石二鳥の手で、マリウスくんが珍しく冴えてます。これでもうガヴローシュは安心かと思いきや、出がけに紛れ込んでいたジャヴェールを発見。……って、その回想シーンは14話のモンフェルメイユじゃないか! コゼットが修道院入る前の話ですよ。ガヴローシュの記憶力半端じゃないな!