ヤングアニマルあいらんど No. 6

2006年6月の No. 5 以来となるヤングアニマルの「あいらんど」増刊号。正直もう諦めかけていたんですが、キミキスアニメ化記念号ということらしく、出てくれて本当に嬉しいです。
東雲太郎キミキス 〜various heroines〜」。全キャラ登場の読切32P。冒頭から久々に摩央姉が出てきてくれて嬉しかったりするんですが、今回のメインヒロインは女教師。先生なのに何故かスク水を着て温泉に入ったり、肝試しの帰りに雨に降られて、光一くんと2人で山小屋一泊したり。隙あらば年上キャラを出したいという東雲先生の魂の叫びが聞こえますね。キミキスのヒロインって、摩央姉以外に先輩キャラはいないんでしょうか。もうあれですね、一通りヒロインの攻略が終わったら、東雲先生には年上ヒロインをバンバン捏造してもらうのがいいですね。
ヒロユキ「『キミキス』 トリビュート!」。「ドージンワーク」のヒロユキが描く東雲版「キミキス」の摩央姉編パロ。あの伝説の膝キスをネタにご一席。素晴らしいなあ。
井上和郎「春らんまん!」。時代は弟! ショタっ子2人のプロレスごっこにたまらず撃沈です。
きづきあきら+サトウナンキ「トラのあな♡」。本屋で熟女エロ本を立ち読みする不思議少女トラコと、店員ツダの風変りな恋のはじまり。この作者にしては明るめの気持ちのいいお話。わりと流血事態だったりもしますが。
田中ユタカ「もと子先生の恋人」。漫画家もと子先生と担当くんの恋愛。今回は幸せな2人のイチャイチャぶりを描写。堪能しました。しかし「サービス」と言いながら描いた裸エプロンの露出の少なさに、田中ユタカのもと子先生への没入具合が見て取れると考えるのは、穿ちすぎでしょうか。
全体として、今回も大満足の出来でした。しかし残念なのは、次がいつ出るかも分からないという刊行ペース。他誌連載作品の番外編を除けば単行本収録の見込みも立ちませんし、次のアテがない状況で連載を扱いあぐねているように見える漫画家もちらほら。どうにか定期刊行に結びついてほしいなあと思うんですが……。