レ・ミゼラブル 少女コゼット #36 「病める都・パリ」

テナルディエたちがコゼットのいる屋敷を狙っていると知り、コゼットをいい気味だと思う心と、マリウスが悲しむという心の間で揺れ動くエポニーヌ。結局マリウスのためにと、体を張って父親たちの襲撃を阻止するエポニーヌの無償の愛。いやホント、ラブラブなバカップルよりよほどドラマになります。しかし何者かが屋敷に侵入を企てていたことを知ったジャン・ヴァルジャンは、コゼットを守るためにパリを離れる決意をし、バカップルにも別離の危機が。
マリウスと離れたくないコゼットが、どうジャン・ヴァルジャンを止めようとするのかが次回の見所でしょうか。コゼットがジャンにマリウスとの付き合いをひた隠しにしていることが問題を複雑にしていますが、そういえばどうして隠すんでしょうね。確かにコゼットに男がいるなんて知ったらジャンは平静ではいられないでしょうが、コゼット側の心理としては、単に親にも秘密を持ちたいお年頃なのか、それともジャンがコゼットに向けている複雑な愛情を敏感に嗅ぎ取っているのか。
一方テナルディエが脱獄し、監獄に取り残されたおかみとアゼルマ。アゼルマが今になってガヴローシュのことは嫌いじゃなかったとか言うのは、典型的ないじめっ子の論理で笑いました。つくづくちゃっかり者ですねこの子は。エポニーヌもこの位図太ければあそこまで苦労しなくても済むのに。