桃華月憚 #21 「園」

能登麻美子脚本回。私小説風のモノローグで綴る、桃花の恋心の芽生え。セリフよりモノローグが多くて、いわゆる脚本らしい脚本ではないんですが、乙女ちっくな桃花の心情を瑞々しく描き出す好脚本で、率直に言って驚きました。
絵コンテは今回初めて望月智充が担当し、タイトルコール、OP含めほぼ全編モノクロの演出。お姫様ごっこで極彩色の織物を広げるシーン、アクセサリと口紅、そしてラストの夕焼けと、ポイントで使われる色彩の美しいこと。桃華月憚の中でも屈指の名エピソードとなったのではないかと思います。